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オルゴール療法士・セラピスト養成講座を受講して T.S.さん

3日間の講座を受講して学び感じた事を、以下4つの事項について記述させていただきます。

①オルゴール療法に取り組むきっかけと至るまでの経緯

 私がオルゴール療法に出会ったのは、今から6年前の2006年の3月のことです。大学在籍中に寮生活から1人暮らしに移行して間もなく摂食障害へとなりました。20歳でした。摂食障害と自覚してから、12年ほど経っていました。

 大学を卒業するまでの2年間は親にも内緒でした。友人にも隠していました。卒業は何とか出来ました。卒業後実家に帰り、母親に打ち明け心療内科に行く事となります。カウンセリングとセロトニンを出す薬を処方され、福岡の病院へ2年通いました。2年経っても症状は全く変わる事は無く、先生と話した末、私の希望だった海外留学をする事になりました。

  10ヶ月、イギリスヘ行きました。  ‘やりたかった事をしたら、治るかもしれない‘

・・・それでも無理でした。 帰ってきてから、小さな花屋でアルバイトをしながら毎日を送っていました。そこでは経営者の方から、小言を沢山言われ泣く泣く勤めていましたが、それも長くは続きませんでした。

 その後、花の総合商社と言われる少し大きな会社規模の花屋へ入れていただき、10年弱、沢山の事を学ばせて頂きました。オルゴールに出会ったのは、この会社に入って3年半が経っていた頃です。  この頃、初めてお付き合いした方の裏切りを目の当たりにし、良くなりかけていた摂食障害を再び手放す事が出来なくなりました。  

 今でも嘔吐は治っていないのですが、その頃は、何度嘔吐しても襲ってくる恐怖と不安でいっぱいでした。  よく一人夜中にひっそり、良い治療法はないかとパソコンを見ていました。そこで見つけたオルゴール療法のホームページは、ちょっと信じられないものでした。半信半疑でしたが、母と2人、大阪へ行くことにしました。

 大阪に伺ったあの時、目の前は真っ暗でした。オルゴールを聴いて、仕事の忙しさと恋人の裏切りで何処にもやり場の無い心情の中、我慢していた思いがどっと出てきました。今でも辛い思いがどっと身体から出ていったのを覚えています。

 具合が悪くなった私に急いで佐伯先生がカノンを背中に当ててくださったと母の記憶に強く残っているようです。

 その時カノンを譲っていただき、福岡でまた仕事々々の毎日を送りました。1日や2日寝られない事もよくある職場で仕事内容も年々責任が増してきました。オルゴールは夜、寝る前に聞くのがやっとでした。  オルゴールを聴き始めても仕事のストレスから摂食障害は良くなる事はありませんでしたが、薬は徐々に減ってきました。そして、仕事中の集中力は急速に増しました。

 以前の私だったらきっと続けられなかった過酷な仕事を10年続けられたのも、あの時オルゴールに出会ったからだと思います。オルゴール片手に6年頑張る事が出来ました。

 今年2012年の4月にとうとう継ぎ接ぎだらけで続けていた仕事も続ける事が困難となり、退職する事となりました。退職する1年前に職場の異動があり、職場内の人間関係も上手くいっていませんでした。最後の1年は本当に辛い1年でした。

 色々な思いを我慢していた事もあり、退職してからも大変でした。自分を傷つけ、我慢すると、元に戻る事がどんなに大変な事かも実感しました。有給を消化していた3月だったと思います。大事なオルゴールのゼンマイが切れました。オルゴールサロンヘまた連絡をとるキッカケをオルゴールがつくってくれたのだと今は思います。

 その頃、母はホテルを借りて1ヶ月なり2ヶ月なりとにかく大阪のオルゴールサロンヘ通おうと言ってくれました。‘お金は何とかなるよ‘と言ってくれました。 とは言え、2人でホテル暮らしはあまりにもお金が掛かりますし、食事もままならない私が、外食ばかりではきっと良くならないと思い、再びオルゴールサロンのホームページを開く事となりました。

 そこで、岸本病院のオルゴール専用ルームを見ることとなります。それでも、岸本病院へ連絡する事に一歩踏み出せませんでした。  それから少しして、オルゴール修理完了の電話をいただきました。いつもはほとんど電話に出ない私がたまたま対応することとなり、思い切って岸本病院のことを聞く事にしました。

 セラピストの方がすぐに岸本病院さんと連絡をとってくださり、その1週間後から入院、1ヶ月オルゴール浸けの毎日で今に至っています。

 入院する前はゆっくりする事も出来ず、食べた物も全て吐き出す毎日で、食べ物と嘔吐の事で頭がいっぱいでした。毎日何かに追われているようで自分をいつも追い詰めていました。

 子供の頃から、父母にあまり甘える事が得意ではありませんでした。そして、思春期に父は単身赴任、兄も大学で家から出ていた為、母と2人暮らしで母の悩みをいつも聞いていました。そういった経緯もあり、父や母に弱いところを見せる事が出来ず落ち着く所を見つけられないまま成長したようです。家に帰っても落ち着く事も安らぐ事も出来なくなっていました。母を責めました。

仕事で色々な圧力もかかり、家でもリラックス出来ず、頭は完全に壊れていました。努力すればするほど苦しく、自分ではどうすることも出来ませんでした。
有名な診療内科医が最終的に宗教に行き着いたとのお話も、分かる気がしました。壊れた脳を正常に働かせることは並大抵のことではないと実感しました。治そうという努力は全く通じませんでした。

 岸本病院で1ヶ月、オルゴールと病院の方々に本当に救われました。一日2回、午前と午後、各1時間オルゴールを聞かせていただき、そのほかに作業療法士の方とお話をしたり、リハビリを兼ねて塗り絵をしたりもしました。帰宅して少しですが、ソファーに座ってテレビを見る事が出来る様になりました。
先日、佐伯先生にお声を掛けていただくまではこれでもう十分と思うようにしていました。

②オルゴール療法に出会って感動したこと、凄いと感じたこと
初めてオルゴールサロンで見せていただいたオルゴールの数々と聞かせていただいた音色に感動したのが最初の感動です。特に144弁の蓋を開けて見せていただいたときに、くるくる回るシリンダーをはじくコームがガラスの向こうに見えてキラキラと輝いていて綺麗な音色とあの輝きは今も覚えています。

 私は劇的に良くなった経験はないのですが、じわじわと体が本来の状態に戻っていっている実感はあります。  私はアンティークとヨーロッパが大好きな事もあり、オルゴールに出会って見る物全てが素敵だという事がまず感動です。見て綺麗、聞いて心地良いオルゴールが体を治癒していくのであればなんと良いと思いました。

 初めてオルゴールサロンを訪れた時に佐伯先生は、‘だまされてもオルゴールは残りますから‘と笑って言っておられました。電気治療器やそのほかの療法でもこんなに美的にも優れた物は無いと思います。

 現在は、オルゴール療法における脳波の検証も立証されています。‘痛みや癌や胎教に良いようだ‘では済まされないほど研究データや症例が挙げられています。  薬も沢山服用してきた私も含め多くの人が、現在の対処療法がいかに、不充分かということを実感していると思います。病気を抑える今の常識を払拭する根本療法が理にかなっていると思います。

 人間、本来放っておけば治癒するように出来ていた身体が、現在の文化的生活になって崩れてくるのも自然な成り行きだと思います。現代の生活は本能が失われて当然の世の中であると私も実体験を通して思います。

セラピストの講習会の中で、自然の音が心地よいと思わない方がいらっしゃると聞き、驚きました。自然の音が心地良いと思うのが人間本来持っているもので、滝の音、竹林のざわめき、葉のこすれる音が騒音のように感じるほど、育った環境は人間を狂わせるものかと知りました。

 もしかすると、そういった方は自然が心地よいという人をおかしいと思うかもしれませんが、日光や土や水があって、私たち生命が食する食べ物が出来ることからすると、やはり、今まで生命をつないで来た自然ある姿が本当の姿ではないかと思います。

 退職して、子供の頃からよく行っていた山に行きました。むさぼるように、草の近くに顔をうずめ癒しを求めました。本当に自分でも驚くほどに山の小道を這いつくばって草を摘みました。  こんなに疲れていたのだと、そのとき思ったのと同時にこの自然が無くなっていなかった事に感謝しました。草や日光や水、あらゆる自然がいかに私たちに必要な物であるか実感しました。そして、この自然を守らなくては、私たちは危ないと本当に思いました。

 とはいえ、この快適な文化生活は私たちの中で息づいていて、きっとこの生活から離れる事は出来ないでしょう。スーパーに行けば、あらゆる食べ物が手に入り、車や電車や飛行機で行きたい所に短時間で行く事が出来ます。間もなく、私たち一般人も宇宙にも行けるようになってしまうとのこと。電気製品もあらゆる所に置かれています。

 デパートや電気店に行くと身体が疲れると、講習会に参加された方々が皆言っておられるのには驚きました。私だけではないと言うことを再確認しました。  講習会の中で、オルゴールをかける事で自然界の中に居るのと同じ事ということにも感動しました。森の奥や、弦楽四重奏から出される周波数を簡単に出してくれるこの小さなオルゴールの発見を凄いと思いました。

 ゼンマイを巻くだけで聴ける事、電気を使っていない為電磁波が出る事がない事、見た目にも美しい事、音としての癒しもある事、外的要因において素晴らしいだけでなく、実際に私たち生命を司る生命中枢の脳幹や視床下部に働きかけ、身体全体を正常にしていく響き(低周波・高周波)を出している事にも驚いています。

 もう1つ驚いたことは、このオルゴールが特注品であるということです。スイスで作られており、使用されているのは日本で行われている療法目的であるということ。この療法が現在進行形で進んでいる事に驚いています。 佐伯先生一人で立ち上げたと知り本当に驚きました。

③今後オルゴール療法をどのように活かしていきたいか
先にも記しましたが、私たちは現代の生活を簡単に手放す事は出来ないと思います。私も自然が良い、好きとはいえ実際に森の中で時給自足しながら生きていく事は出来ないと思います。
この現代に生まれそれなりに良い思いもさせてもらいました。今の時代を生きている私たちはある意味で幸せであり、その裏返しが現代病の数々ではないのかと思います。幸せ病と私は思っています。

 この快適の上に成り立った生活の中で、健康で楽しいと感じ、過ごすことが出来ればこれに越した事はありません。人生は楽しまなくては損だと、痛切に思います。そういった意味でも、オルゴールは現代にとても適している楽器であり、治療箱であり、調度品であると共感することが出来ました。

 このオルゴールが多くの人の手に渡り、使ってもらいたい。オルゴール研究所の講習の中でその思いを伺い知る事も出来ました。人は、未知の物や自分の観念に無いもの、普及してないものにとても警戒するのではないかと思います。オルゴール療法において脳波の研究や実証例がこのように多く提唱されても、世の中では未知の世界に思われているように感じます。

 西洋医学は対処療法であると佐伯先生がおっしゃっておられました。この西洋医学が普及している現代において、根本療法の提唱を受け入れていただき普及していくことは、そう簡単な事ではないと思いました。実際私も知人にオルゴール療法について話してみたことがありますが、  ‘あ、そうなんだ’という返事しかもらったことしかありません。
実際に私が使っている側で一緒に体感した、母しか私は共感する事が出来ていません。

 私が出来る事ですが、これから受付けという仕事をさせていただく中で、先ずはこの療法を知り足を運んでくださった方、問い合わせてくださった方に間違った認識をさせないことが第一の役目だと思っています。

 正しい説明、なぜ病気が改善されるのか、不信感を持つ事の無いように対応していかなければいけません。オルゴール療法の基本は、自宅で治していく事です。オルゴールを購入していただく事も頭に入れておかなければいけません。多くの方にとって安い買い物ではないので、買って良かったと思っていただける対応が出来るよう日々心がけて行こうと思います。

 病名を覚える事、病気の知識を深める事、オルゴール療法の基礎を把握する事、また柔軟な対応が出来る様に得を積み、私自身を信頼していただけるような人間にならなくてはいけないと再認識しました。
病気で苦しい方、未だ病気になっていない方、あらゆる方に認知していただけると良いと思っています。

佐伯先生がおっしゃっておられたように、‘感性が無ければこの療法が解らない‘というお言葉はよくわかる気がします。

 皆が汚いものを扱う職場より、美しい物を扱う職場を願うのは、やはり人間は美しい物が本能的に好きなのではないでしょうか。情緒が育まれた世の中からは争いも減ると思います。人間本来の良さを引き出せるオルゴールを普及させる為に、この療法が悪用される事のないように、また途絶えてしまうことが無いように、具体的には未だ考えついていませんが、この療法を広めていきたいと思っています。

 また、療法分野に留まらず、聴く見る調度品としての楽しみもどんどん普及させたい。アンティーク好きの私はそう思っています。

④オルゴール療法への質問、希望、夢など
オルゴール療法を病気の治療に使って頂き、痛みを和らげ、取り去る“自立神経を正常にしてくれる”という最も根本的な事を知って使っていただくことはもちろんですが、“信じるものは救われる”と言われるように、先ずオルゴール療法への警戒心を取り去る事と、認知度を上げて行ければ良いと思います。

 そこで、現在でも取り入れていただいている病院へのアピールは大きいと思います。西洋医学の先生が良いと言っていることは、患者さんにとっても安心感が大きいと思います。現在は、大阪や関東ではいくつかの病院にて導入していただいていますが、私の住んでいる九州からは遠く、遠隔地の病院にも普及していくと良いと思っています。

 岸本病院に入院させていただき、医療の専門家の医師がオルゴール療法の指示をする事がどんなに患者にとって安心感を与えるかも実感しました。

 薬が必要であれば、併用もできますし、その他の検査もすることができます。抵抗力を高めるための根本療法として知っていただく事も大切ですが、病気になってからの使用としてはもっと多くの医療と併用出来るようになると思います。

 また、佐伯先生もおっしゃっておられるように、この効能から幼稚園や小学校などで使っていただけるまでになると、どんなに情緒の発達に役立ち、病気の発症率が減るかと思います。現在苦しんでいる方のみならず、あらゆる人へ認知していただく普及が出来ればうれしいです。

 今までの仕事では、いかに売り上げを伸ばすかが課題でした。数ある店の中から自社を選んでもらう事や、買わなくても良いものをいかに買っていただくかなど、お給料をいただいているのですから当然の努力ですが、少し虚しさもありました。

 これからオルゴール療法にかかわらせていただく事になり、本当に必要な方へ届けていけるよう告知する事、色々な方の苦しみや話を受け止める事が出来る様に、日々進歩していきたいと思います。

質問は今のところ特にありません。
今回、セラピストの養成講座に参加させていただき、また共に働く事を受け入れていただき本当に感謝しています。

 私は人生の半分の時間、摂食障害で苦しんできました。その中で沢山の方に声を掛け、手を差し伸べていただき色々な事を感じる事が出来ました。

 現在は未だ完治しておらず苦しみが多い毎日です。しかし、こういった状況の方が感謝する事や人を思う気持は忘れることはありません。これから私は良くなっていくと信じています。しかしながらそれと同時に人々の苦しみや辛さを忘れてはいけないと思っています。
療法の夢や希望ではありませんが、これまで助けてもらった分、これから自分が心身共に健康になって多くの方に恩返しができれば良いと思っています。

 以上講習を受講させていただき私なりに解釈した事、感じた事、これから実行していきたい事など、つたない文章ではありますが述べさせていただきました。 T.S.さん