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生の音と電気の録音再生音との効果の違い

 今日のNHKのテレビで興味ある放送をしていました。それは、英語圏の生後2ヶ月の赤ちゃんに、音と映像を同時に記録した中国語のビデを14回繰り返して体験させたものでした。結果は、ビデオを体験した脳とビデを体験しなかった脳との違いが全くなかったと驚きの報告でした。
 それで、思い出しましたが、以前、大阪音大の西岡現理事長の優れた音の実験です。言葉を覚える鳥10数種類を飼育し、生後3ヶ月くらいから、鳥のオルゴールの声を繰り返して聞かせるのです。鳥たちは、その鳴き声をそのまままねて覚えるそうです。これだけでも面白い実験ですが、お話しの続きに鳥肌立つほどの興奮を覚えました。
 ナイチンゲールの鳴き真似をする鳥のオルゴールの声をテープに採録して、これを繰り返して、同じように生後3ヶ月から聞かせました。鳥に繰り返して聞かせるのに、オルゴールはゼンマイを捲き続けることを省きたいためだったそうですが、その結果は、どの鳥もこの電気の録音再生の声を一切覚えなかったそうです。
 テープに収録したのは、繰り返して鳥たちに聞かせる効果を考えてのことだったそうです。その為に、ゼンマイを捲く場合より、自動的に繰り返せるテープの方が断然回数は多かったことが想像できます。にもかかわらず、鳥たちは覚えることはなかったのです。
 ビデオで学習した赤ちゃんの例も、この鳥たちの例にも言えることは、お母さんの生の声、肌で触れる子育ての効果、物覚えをする九官鳥やうぐいすなどの鳥たちが、目の前で、器械で動くオルゴールとはいえ、実際に動き、声を発するものに反応していることに、私たちは、生の響きや動きが大切であることに、今更ながら思いをはせるのです。
 多くの疾患に対して、脳を刺激して根本から回復してゆくオルゴール療法も、赤ちゃんが脳をフル回転して物事を覚えてゆく様も、同じことが言えると思うのです。暇があれば、努めて時間を作って、深い森や滝の音やしぶきにふれ、波打ち際の繰り返す音に、都会のストレスで抵抗力を弱めた脳を回復する必要があると改めて思いました。