セラピストレポート

オルゴールセラピスト認定講座 レポート S.Sさん

はじめに
この度、オルゴールセラピスト養成講座を受けて、一番心に残った言葉は、「といてさしあげる」という温かい響きを包み込む言葉です。「融いて」という漢字が私の中に入ってきました。金属でも温度を上げることによって“ゆるゆる”した金属の液体の状態を保つことができるイメージです。拘縮や硬直したものを融いて、“ゆるゆる”と柔らかい(軟かい)状態に戻してあげるという響きの言葉です。

1.経緯
私は大学卒業後ずーっと教諭という仕事を続けてこられた幸せ者です。振り返ってみますと、50歳を過ぎて、閉経後に体に不具合が徐々に出てきたように思います。それでもその場その場で乗りきって、休むこともなく仕事を続け、最後はとうとうドクターストップがかかり、脳の開頭手術によって命を助けていただきました。
最初の体の不具合は、2006年4月9日で、今でもはっきり覚えています。51才。突然、体が拘縮して、寝返りも出来ない状態に陥りました。転んだわけでもないのに。毎日、職場でパソコンで仕事していました。今考えると、私の許容限界を超えて、突然起こったのでしょう。整形外科を渡り歩いて、ブロック注射、首の牽引などをしましたが、一向に良くなりません。藁にも縋る気持ちで京都仁和寺傍のカイロプラティックスに、同年7月から通院し、自然治癒力を引き出してもらい、改善しました。3年間77回通院しました。
遠くて通院に時間がかかるので、近場を紹介してもらい4年目からは高槻のカイロプラティックスへ移り、現在もアトラス(第一頸椎)を
正しい位置に維持することによって自然治癒力を引き出す治療を受けています。(月1回)脳の手術の時、1年3カ月中断して、自分の頭を首で支えられない状態になり、2014年7月から再開し、改善しました。
2番目の不具合は、2008年6月、突然、運動会当日の朝、強いめまいに陥り、歩けませんでした。「良性発作性頭位眩暈」と診断され(53才)治るのに半年程かかりました。
3番目の不具合は、2012年2月(57才)強度近視に伴う新生血管黄斑症。左目の黄斑部が出血していて、線がゆがむのです。ルセンティス注射を眼球に3回行い、眼底を安定させました。
さて、4番目。今度は即ドクターストップがかかりました。2013年2月13日(58才)早朝、強い激頭痛(2秒間が4回)。死ぬかと思いましたが、その後、通常に戻ったので、平常通りに仕事に行きました。そのまま放置した結果になり、春休みに脳神経外科を受診したら、「1年以内に70%脳動脈瘤が再破裂する!」と言われ、即入院。2013年4月8日、開頭脳動脈瘤クリッピング手術を受けました。7月に教諭に復職しましたが、身体が予想以上にひどく疲れていて、残念ながら8月末をもって退職しました。
人生は長いので、第2人生とチャンネルを切り換えようとしたのですが、あちこちに痛みを生じ、自分の頭を首で支えにくくなり、飛蚊症が起こり、視力も低下し、11月には頭鳴(常に頭が鳴っている状態)が急に起こり、舌痛が始まり、食べれなくなり、7Kg程体重も減りました。医者に行っても良くならない日々が続きました。まさしく負の連鎖。夜中には3回排尿に起きるようになり、パジャマも布団もびっしょりなる程の大汗を何回も掻き、身体のバランスがすっかり狂い、絶望的な毎日でした。体も冷えていて、冷蔵庫を開けるのが苦痛でした。
そういう私を快方に導いてくださったのが
心療内科医の中井吉英Drです。たまたま、中井Drの本2冊を読み、「このDrに診てもらいたい。私の話を聞いてくれるかも…」と期待しつつ、2014年8月末(60才)受診しました。まず、カウンセラーの先生が1時間以上じっくり話を聞いてくださり、その後、中井Drが内科医のように、身体のあちこちをゆっくり診てくださり、それから月1回のペースで通院しています。中井Drにお紹介状を書いてくださった内科医へ、中井Drからの返信メールが届き、「重富を預かります」とのメール内容を見せてもらい、嬉しかったのを覚えています。私の気持ちがホッとしたのでしょうか、それから少しずつ良くなってきました。これも張り詰めていたものが、融けてきたのでしょう。身体の不調はまだいろいろありますが、好きなことを少しずつ増やして、前向きに生きていこうと、ようやく思えるようになりました。絵画や陶芸をしている時、とても楽しめるようになりました。
そのような折に、朝日新聞で「クリスマスオルゴールコンサート」を見つけて応募してオルゴールコンサートに出会いました。会場の隅で、佐伯ご夫妻が熱心にオルゴールの魅力について語ってくださり、オルゴール療法と出会いました。
現在の一番のしんどさは、視力がますます低下し、眼鏡やコンタクトを装着しても見えにくいことです。左眼黄斑変性症、左眼白内障(軽度~中程度)が進行しないように。他には
・常に鳴っている頭鳴が小さくなるように。
・舌痛が減るように。
・2015年8月からの左五十肩が治るように。
・冷え症が改善するように。
等を、オルゴール療法によって改善させたいと強く思っています。

2.オルゴールの発見・驚き
オルゴールは、①音楽を奏でる楽器であること、②楽器をゼンマイで自動的に演奏する機械であることです。このオルゴールを用いて、身体の不具合を正しい位置に戻すという治療法は、観念的にはなかなか信じ難いことですが、長い年月の多くの症例が改善しているという事実は驚くべきことです。
オルゴールから可聴域をはるかに超える高周波の音が発生し、その響きが脳幹・視床下部に刺激を与え続ける――そして脳幹・視床下部の血流を促進させ、活性化される――脳幹・視床下部の仕事である自律神経系・免疫系・内分泌系が本来の機能を回復するということは、理に適っており驚きを感じます。
オルゴールはヨーロッパの高貴なご婦人が宝石箱のように愛し、その柔らかな優しい音色を親しんだものというイメージがあります。そのオルゴールを子のように療法の一つとして活用し、より療法に適するオルゴールを整備された功績は大変凄いものと思われます。
この養成講座において、舞鶴・岸本病院から来られた中田さんの、実際に目の前で起こっている症状の改善例の話を聞いて、事実が全てを物語ってるのだと思いました。
超高周波を含んだ可聴音を聴いた時、そこから高周波を除いた音を聴いた時、また超高周波のみを聴いた時の脳の状態をポジトロン断層撮像法によって比較検討し、その結果、可聴音と超高周波音の両方があって初めて脳が活性化することが解ったというのは興味深く、我々人間は地球上の壮大な進化の一段階として誕生した生物であるということに帰するのだと思います。可聴音は“耳で聴く”のに対し、聴こえない超高周波音は“体で聴く”というのは面白く、“目からウロコが落ちる”状態で合点しました。
夜にカノンを顎に密着させて聴きながら寝ると、大きな響きが頭に伝わり、いつの間にか眠りについています。朝はラ・カンパネラを頭上の百会や左眼に密着させて聴いていると、体全体に音が伝わってくるのを感じます。音の伝導度が、空気<固体(骨)というのがよく解ります。理論通りのことが実感できます。オルゴールの8つの特徴、①生の響き、②箱の中から、③ゼンマイで自動、④小さな音、⑤短い曲、⑥繰り返し、⑦だんだん遅くなる、⑧そして止まる…この特徴が人間の体に優しい環境を、いつでもどこでも手軽に与えてくれることを可能にさせた、素晴らしい恵みであると思います。

3.どういう形で生かしたいか
まず、私自身が自分のしんどい症状をいかに改善させていくかというところです。オルゴールの響きを体に取り込むことによって、いくつもある自分の不調(1.に記述)を具体的に一つでも楽にさせていくことです。その実践報告が私の自信になり、セラピストとして説得力も増していくことでしょう。幸せにも私はしんどい症状をいくつも持っています。だから、オルゴールの響きがどのように効いていくか、生の体験ができます。オルゴール療法に出会って、自分の病も前向きにとらえられるようになりました。不思議です。
私はまだ61歳。余生は長いです。不本意にも退職を余儀無くされ、うつ的な症状にもなりましたが、ようやく快方に向かい、前向きに進めるようになりました。私はもともと人と交わるのが好きなタイプの人間なので、セラピストのお手伝いと働ける職場を週1回でも見つけることができうるならば、人生に張合いができ、社会貢献につながると思います。(視力低下のためパソコンを避けているので、アナログの仕事がよいです。)

4.要望
[グループ療法の時間帯について]
どの曜日も午前(10:30~12:00)に受講しますが、平日の一日(木曜か金曜)に午後の開講をしていただけませんでしょうか。平日の午前中であれば、受講できるのは時間的にフリーの人に限られてしまうので、一日でも午後があれば、受講しやすくなる人が増えると思います。私も木曜か金曜に午後受講可能となれば、受講できるのでありがたいです。

[音波と電磁波の違いについて]
グループ療法で同席したセラピストのご婦人が「オルゴールの出す音波の高い周波数に感激した」と熱く語っておられました。でも何が振動して周波数を出しているのか、その根本が解っておられないようでした。「音すなわち音波は空気の振動が波として音速で伝わる現象。一方電磁波は電磁場の振動が波として光速で伝わる現象」両方とも波として伝わるので、波長・周波数は同じ定義でも、○○が伝わるのが理解できないと、電磁波障害についても正しく理解できていないと思います。

おわりに
3日間の集中オルゴールセラピスト養成講座、非日常的空間において、楽しく勉強させていただきありがとうございました。このレポートを書くことによって振り返ることができ、理解も深まりました。ブルーライトカットのため、退職後パソコンを避けた生活をしているので、今回手書きで地道に、書いたり消したりしながらレポートを仕上げました。オルゴールと同様、電磁波を使わずアナログだなと思い、人間本来の基本に戻った気がして、達成感がありました。

「水温むリハビリ一歩笑みこぼる」

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