循環器・心臓

オルゴール療法との出会いと経緯そして感動 武内弓子さん(仮名)

今から3年程前、母と私が通っていたスプラウト教室で、療法研究所のセラピストでもある片岡先生が、広島の自宅からわざわざ福岡の教室へオルゴールを持って来て下さった時に、初めてスイスオルゴールと出会いました。

教室で聴いた時は、講習中で他にも沢山の生徒さんがいらした事もあり、じっくりオルゴールを聴くと言う感じではなかったのです。ただ、こんなオルゴールは今まで見たことありませんでした。

その翌年の秋頃から、高血圧で降圧剤の薬を飲んでいた父の体調がだんだん思わしくなくなりました。降圧剤服用による腎機能低下との診断で、処方された新薬が原因でした。

月に一度の外来受診で見逃されていた結果、担当医が気付いた時には、時既におそしで、顔以外の全身、耳の穴に至るまで痒みを伴う発疹が出来ていて、かなり酷い状態だったのです。

担当医の判断で、処方されていた全薬がストップになり、経過観察入院を勧められましたが、それを断り、自宅での療養になりました。

昨年2月末には体が浮腫み、呼吸も苦しくなり、3月初めに緊急でかかりつけの大学病院へ入院する事となったのです。その時は、肺にまで水が溜まっており、かなり危ない状態だったので、緊急で処置が行われました。

体に溜まっていた水20ℓ以上を徐々に抜き、両腕がパンパンに浮腫んで炎症を起こしていた為、首に管を通し、輸血や抗生剤を投与しながら、緊急透析で一命を取り留める事ができました。

父が薬害だった事もあり、担当医をはじめ、主治医や看護師の方々も薬の取り扱いには細心の注意をはらっての対応でした。ハイケア室の24時間体制での入院が半月ほど続き、漸く個室に移り喜んでいましたが、父の腎臓機能の糸球体が7%にまで下がり、主治医から透析を勧められる様になりました。その話を聞いた直後は、全身から血の気が引き、頭の中が真っ白になったのを覚えています。

人工透析は絶対にしたくないと言い続け、1ヶ月半程の入院生活を終え、昨年4月に退院をし、2週間おきの外来で経過観察をしていましたが、尿毒症の症状が少しずつ出始めたので、9月末に再度緊急入院し、人工透析を余儀なくされました。

その間ずっと、事あるごとにオルゴールを勧めて頂いたのですが、私達は目の前で起こっている事で頭が一杯で、色々な事を考える余裕が全くありませんでした。一旦、 4月に退院をした際に、片岡先生から東京と大阪でオルゴール体験ができるチケットを頂いたのですが、とても連れて行ける状態になかったので、そのチケットはそのまま手元にしまっておきました。

父の入退院や看護で激ヤセした母を見た片岡先生が、母を気遣い、ご自身がお持ちである72弁のオルゴール(ローズ)をお貸しするので、是非使って下さい。とおっしゃって下さったのです。さすがの母も、大切なオルゴールをお借りするなんて事は出来ません。と断ったようですが、使ってないオルゴールが一つあるので、それを送りますね。と後日、自宅へ送って下さいました。

昨年12月のクリスマス前にオルゴールが突然届いてビックリし、透析に行って不在だった父の帰宅を待ち、家族そろって箱を開け、更にビックリしました。何とも重々しく美しいフォルムのオルゴールが目に飛び込んできました。

以前、スプラウト教室で一度見たことのあるオルゴールと、同じ物とは思えない程の宝物に見えたのです。ネジを巻き、ダイニングテーブルに置いてオルゴールを鳴らし、最初の音が部屋中に響いた途端、訳もなく、ただただ涙が溢れてきました。特に悲しい事や嫌な事があった訳ではないのに、自然と涙が溢れ出て、自分でも驚きました。

小さなオルゴールから重厚な音が部屋中に鳴り響き、その場の空気が一変したのをハッキリと覚えています。私達家族にとって、愛が溢れる最高のクリスマスプレゼントでした。それからというもの、毎日何度も何度もオルゴールを聴く様になりました。

その頃の父は、透析を始めたばかりで体が慣れず、低血圧が続き、体調が優れず、透析中に血圧が下がり過ぎて、途中で中断する事もあり、今までとは真逆で塩分を少し上げる様に病院からもいわれました。

そんな父が年賀状を書いていた時、音があった方がいいと思い、同じテーブルでオルゴールを鳴らしたのです。オルゴールを聴きながら年賀状を書いていた父の集中力に、私は驚きました。あっという間に数十枚もの年賀状をスラスラと書き上げていたのです。しかも、殆ど間違うことなく。本当にビックリしました。

美しい音色と響きの中で、リラックスすると、こんなにも物事がスムーズに運ぶんだな・・・と、父を通してしみじみ感じました。そんな中、今年1月に博多にサロンがオープンしたという事を片岡先生から教えていただき、2月初旬に初めて体験会に参加しました。

オルゴールサロンとはどんな所なのか、どんな雰囲気なのか、どんな事をするのかと家族4人で行きました。エレベーターのドアが開いたら、何とも言えない心地よい雰囲気の中にオルゴールが沢山飾ってあり、優雅さを感じました。

まず、佐伯所長のオルゴールの歴史や特徴、響きという物がどういうものか等、症例を含め色々な話を聞きました。そこで初めて『共鳴箱』という物を知りました。テーブルの上で鳴る響きと、共鳴箱の上で鳴る響きとでは全く違うものに聴こえたのです。見た目はただの箱といった感じですが、この共鳴箱があるのと無いのとではまるで違うのです。共鳴箱を使うと、小さなオルゴールがオーケストラの様な迫力がある音を奏でている様に聴こえるのです。

この箱ひとつで、こんなにも響き方、感じ方が違うものなのか・・・と本当に不思議でした。佐伯所長のお話中でも特に印象深かったのが、オルゴールの歴史から今日に至るまでの経緯でした。

200年以上も前にヨーロッパで職人の手によって一つ一つ作られていたオルゴールの伝統が、脈々と今日にまで伝わっている事にとても感動しました。しかも、それが遥々日本に伝わってきたという事に。それと同時に、そんな奥深い歴史的背景がある貴重なオルゴールと出会う事ができた私達家族がとても幸せに思えました。

また、このオルゴール療法の良さを伝えるセラピストと呼ばれる方々がいて、貴方がこのオルゴールはいいと感じたならば、自分だけのものにせず、それを大切な人に伝えなさい。ともおっしゃっていた、この言葉が印象的でした。色々なお話のあと、セラピーベットで療法の体験をしました。

大きなアンティークオルゴールや、144弁のオルゴール、72弁のカノンが次々と鳴り響き、それがとても心地よく、自分が森の中にいる様な感じがしました。

私の中で、オルゴールと言う概念が180度変わったのは、言うまでもありません。その体験会がきっかけで、何度もセラピー体験会に参加させて頂く様になりました。ある日の体験会では、オルゴールを聴く前にマネージャーさんのお話が冒頭にありました。その中で、寝ている時に、何を考えてもいいのです。聞こえなくてもいいのです。脳が勝手に響きをキャッチしますから。という言葉にもとてもビックリしました。その反面、気構えなくてもいいんだなと思うと、気持ちがとてもリラックスしたのです。又、オルゴール療法とは何か。と言う事を紙に書いて説明され、その理屈がスーッと自分の中に入ってきました。

会場では、アンティークオルゴールや色々なオルゴールの音色を耳で聴き、全身が響きに触れる事で、気分がスッキリする事はもちろんですが、その他に、色々な事を感じる自分にも気づきました。博多のサロンに行っている旨を片岡先生に報告したところ、是非、セラピストになって、沢山勉強し、多くの知識を身に付けて、お父様やお母様を助けてあげて下さい。とおっしゃって下さったのです。

必ず良い方向へ向かうと思いますよ。と励ましの言葉をかけて頂きました。自分の中ではセラピストになろうかな・・・と思っていたのですが、なかなか決断できずにいました。迷っている背中を押して下さったのは、とても心強く、そして温かい片岡先生の言葉でした。今の私達家族があるのは、あの時の片岡先生が貸して下さった1台のオルゴール(カノン)です。こんなに高価なオルゴールを貸して下さるなんて・・・。

しかも、相手に気を遣わせない様に、一つ使ってないのがあるから。とサラッと言って送って下さった事が、普通じゃ考えられないと思いました。もし、自分がまるで先生と同じ立場だったら、こんな高価なオルゴールを他人に貸す事が出来るだろうか・・・と自分に問うてました。自分の身内ならまだしも、いくら自分の生徒であっても、同じ様に自分は出来るだろうか。と今でも考えるのです。

この頂いたご恩を決して忘れる事なく、私も片岡先生の様な愛情や慈悲深い人になりたいと思うと同時に、目の前で本当に困っている人がいたら、躊躇することなく、手を差しのべられる人でありたいと心から思いました。

『学んだ事~展望』

体験会に何度も参加させて頂いた時に、冒頭で佐伯所長やマネージャーのお話を聞くことができました。その内容は、今まで知らなかった事ばかりで、終わった後ももっと聞きたい、もっと知りたいと思う様になりました。

オルゴール療法とはどんな事か、オルゴール聴き方等、基本的な事なのですが、興味深く、あまりにも奥深くて、メモをとったくらいです。その話を聞いたうえで、オルゴールを聴くのと。全く知らずにオルゴールを聴くのとでは、まるで違うと思いました。

知識だけでもダメだと思いますが、根底に少しでも知識があり、そのうえに実践が伴えば、自分自身の感じ方も全く違ってくると思ったのです。オルゴールの響きは自然界と同じ響きであるという事も、その時初めて知り、本当に驚きました。この小さな箱から溢れ出る響きが、自然界と同様なものかと思うと、物凄いすごいパワーを感じます。

もっともっと色々な話を聞きたい、色々な事を知りたいという思いから受講したセラピスト講習会では、本当に多岐に渡り勉強させていただきました。

オルゴール療法の原理に始まり、オルゴールの歴史からオルゴール療法の実践、カウンセリングの手法、療法士の心得、そして、オルゴールそのものの構造説明でした。中でも、驚いたのが、オルゴールの構造の説明でした。中の仕組みがどの様になっていて、どのパーツがどういった働きをし、それがどう動くのか。

中のパーツを一つ一つ手に取ってみて、こんなにも小さなパーツが幾つも合わさって、あの美しい、オーケストラの様な音色と響きを出しているのか・・・と思うと、スゴイ!としか言いようがありませんでした。それと同時に、このオルゴールを一番最初に作ったスイスの時計職人とは、一体どんな人なんだろう・・・と思いました。遠く離れたスイスから届いたオルゴールを、療法用に手直しする過程を聞きました。細部にわたり、長い時間をかけ、多くの職人さんの手を経て、

私達の元へ届いていると思ったら、何だかとても愛おしく、大切に大切に使わせていただこうと心から思いました。また、地球環境やメンタル部分も含めた医学的なお話もとても興味深いものでした。その内容は、薬や体の事をはじめ、サプリメント、食生活など、どれも、私達が日々の生活で知っておいた方がいい事ばかりでした。

症例集の中の「肥満・肥満症」という症例で、よく噛むと言う説明から、顎を動かすだけでコップ一杯の唾液が出る。と言う話には、とても驚きましたし、よく噛むために食事中は必ず箸を置く。と言うマナーにもあてはまる事も、なるほどな・・・と聞き入りました。

私も、自分達の日常生活に、取り入れられる部分から少しずつ取り入れ、身につけていこうと思いました。更に、「冷えは万病の元」との事から、電磁波の話になり、意外にも知っている様で知らない事がとても多いと感じ、目には見えないだけに、見過ごす事が多いのも事実だと思います。

その詳細を聞くと、パソコン、スマートホンをはじめとする電化製品が手放せない現在の私達の生活は、電磁波の空間に身を置いていると言っても過言ではありませんし、その影響は多岐に渡り様々な病気の根源とも言っていい様な話に、背筋がぞっとし、本当に怖くなりました。

便利さや快適さを追求するあまり、色々な物が出回り、私達の生活も大きく変わりました。失ったものも大きく、その代償は私達の生命をも揺るがす程の大きなものとなり、忍び寄っている様な気がしてなりません。

今の時代、テレビやインターネットをはじめ、あらゆる情報が錯綜していて、何が本当で何がそうでないのか・・・という事さえ定かではない状態の様に思います。多種多様な情報に踊らされない為にも、先ずは自分自身が正しい知識を身に付け、信念を持っていれば、冷静に物事の判断ができるのではないかと考えます。

そういった意味でも、セラピスト講習会の様な場所で、世代を問わず、数多くの体験談を聞いたり、専門性をもった勉強ができるのは、本当にありがたい事です。それと同時に、一緒に受講した同じ様な志を持たれた方々との出会いも、本当に素晴らしいものでした。

体験会で聞いたお話から今回のセラピスト講習会へと移行して、奥深く勉強をさせていただいた事は、私にとって、とても貴重な経験になりました。今、振り返ってみると、3年程前のスプラウト教室でスイスオルゴールとの出会いに始まり、昨年末に片岡先生が貸して下さった1台のオルゴールが、長い時間をかけて、私をオルゴールセラピストとしての道へ引き寄せて下さったのです。

それを考えると、「縁」というのは、人が運んできてくれる本当に不思議なものだな・・とつくづく思いました。この頂いた大切なご縁を次へ次へと繋いでいける様、これからも色々な事を勉強し、自分自身に磨きをかけ、そして困った人に手を差しのべる事は勿論、少しでも人様の役に立てる様、頑張りたいと思います。

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