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オルゴール療法士の養成・研修スクール レポート M.H.さん

1. 療法との出合い
 私には、24歳、20歳、18歳の3人の子どもがいます。子育ての最中も、どこかに私がお役に立てる所があるのでは、と心の中で常に探してきました。現在、子どもたちはそれぞれ自分の人生を歩み出し、末娘の進学先が決まれば、私の「母親」としての役割も最終段階です。
 これからの自分の生き方をあらためて考える時期が来たと思っていた頃、実家の母の様子が変であることに気づきました。母は父が亡くなってから20年以上一人暮らしをしてきましたが、昨年の秋ごろから物忘れが激しくなりました。それまでは、一人で通院できていた病院からも「次回からは家族の人と一緒に来てください」というメモ書きが診察券に添えられてくるくらいお医者さんの話が急に理解しにくくなってきたようでした。
 今年に入って、検査の結果、「脳血管性認知症」という診断が下りました。母の感情は波があり、一日に母から何度もかかってくる電話で呼び出されては実家との往復を繰り返す毎日でした。
 5月末、急な胸と背中の激痛を訴えた母は「大動脈解離」という致死率がとても高い病気で1か月入院することになりました。入院中、絶対安静にしていなくてはいけない時にも自分がおかれている状況が理解できず、ベッドから降りようとしたり大声を出したり…と心臓血管病棟で問題児になってしまいました。
 その後、手術をすることもなく回復し無事に退院しましたが、一人暮らしを続けることはできず、母は施設に入所しました。ところが、そこでも「せん妄」「不穏」状態が激しく、問題児になっているようです。私たち家族は母に自由に会いに行くことも止められている状態のまま、2カ月近くがたとうとしています。
 7月25日、施設から電話がありました。その前日、母がヘルパーさんの腕にかみついた、という報告でした。「せん妄」「不穏」という症状が具体的にどのようなものなのかを知りたくて私はパソコンで検索をしました。
 いろいろな情報を読んでいる中で、「せん妄状態が改善した」「アルツハイマーが改善した」というページに出会いました。そこからオルゴール療法にたどりつきました。認知症は進行を抑えるのが精いっぱいで改善などは不可能と聞いておりましたので、改善例がある事を知ったのも初めてなら、「オルゴール療法」という言葉を聞いたのも初めてでした。
 オルゴール療法のホームページを読みながら、個別療法に申し込んでからグループ療法に参加することなど、基本的なことを知りました。また、大阪本部のほかに横浜の元町に支部があるということを知り驚きました。関東に支部があるとしても都内や、通いにくい場所にあってもおかしくないのに、横浜、それも石川町です。
 「元町なら通える!」と、ホームページを読み続けながら、すでに「ここに行く!」という私の気持ちは固まっていました。ところが、家族の面会すら許可されていない状態の母を施設から外出させて、電車に乗せて石川町まで行くことができるだろうか、という新たな心配が生じました。普通ならこの時点で「やっぱり無理だ…」と諦めてしまうはずでした。
 ところが、ホームページにあった「オルゴールセラピスト養成講座」を見つけたのです。私がセラピストになれれば、母自身の気持ちを穏やかにできると同時に母の世話をしてくれている看護師さんやヘルパーの方々の負担を少し減らすことも可能かもしれないと感じました。
 「オルゴールが良いらしいから、母に聞かせてやってください」と、ただオルゴールを施設に届けるだけでは、日ごろ母のことで面倒をかけている施設の方々に余計な負担をかけるだけだと思いました。それなら、自分がセラピストになって、正確なセラピーを母だけでなく施設にいる方々にも行えば、施設にいる入所者の方々にも良い効果が出るのではないか、と考えました。
 また、この先、オルゴール療法が世間に広まるにつれて正しくセラピーを行えるセラピストが世の中に必要とされている、という言葉に大変ひかれました。その一方で、私に勉強ができるだろうか、私につとまるだろうか…という不安もありましたが、とりあえず体験することが大切だと思い、すぐに電話で石川町の支部に問い合わせて7月31日に個別療法の予約を取らせていただきました。
2. 症状改善の体験
 塾講師という仕事上、7月、8月は夏期講習の時期です。幸い予約当日は昼間の講習はなく夕方からの講習だけでした。とても良い天気で、暑くなりそうでしたが、石川町の駅に降りてから元町を歩いていた時、風が心地よかったことをはっきり覚えています。
 ホームページで地図を確認しておきましたので、横浜支部へは迷うことはありませんでした。お店の品のある雰囲気やアンティークのオルゴールに囲まれて荘厳な気持ちになりました。そして、セラピストの方の落ち着いた雰囲気や話し方のおかげで、自分の心が落ち着いていくのがわかりました。
 私自身は、緊急に解決すべき具体的な健康上の問題はないのですが、母のことを考えると、今後、自分の血圧をはじめ、健康状態に気を配っておく必要があると痛感していました。また、私はいつも身体をこわばらせて緊張したままの状態が多いタイプだと教えてもらったことがあり、今後、リラックスできる身体や精神状態になることは、私にとって大きな課題でした。
 オルゴール療法の原理などを教えていただき、その後、実際にオルゴールを聴きました。聴き始めたとたん、心臓の動きがとても激しくなりました。このように自分の心臓の動きを意識することは初めてでした。その後、オルゴール近くにある頭頂にズ―ンと圧迫感を感じました。
 頭の中で何が起こっているのだろうと好奇心がわきましたが、「いけない、いけない、リラックスしよう、リラックスしよう」と自分に言い聞かせているうちに時間が過ぎてしまいました。午後からのグループ療法に偶然キャンセルが出たことを教えていただき、「大きなアンティークオルゴールの音はすばらしいですよ」という言葉に惹かれて、その日のうちにグループ療法にも参加することにしました。バタバタと毎日を過ごしている私は、オルゴールの音色を聴くと一瞬で別の世界に移動してしまう感覚があります。
 夕方からの仕事時間に間に合うように帰宅を急ぐ間、セラピスト養成講座を受講することばかりが頭の中を占めていました。8月の養成講座に仮予約をしていただき、あとは自分の夏期講習スケジュールの調整をするだけです。
 偶然、金曜日の授業は最後のコマ(午後7時半開始)だけでしたので、養成講座が終わってから急いで塾に直行すれば間に合うこともわかりました。このようにまわりの状況が整うということは、8月の養成講座を受講すべきなのだと信じ、あとは、8月17日開講を待つばかりの状態になりました。
 その後、セラピスト養成講座の時にオルゴールの購入手続きを取りました。自宅でオルゴール療法を行うまで、まだ少し時間がかかると思いますが、その日を今から楽しみにしています。
3. オルゴール療法の新発見
 母の認知症状が顕著になる以前より、私は健康に興味、関心がありました。「これが良いよ」と勧められると、本当かしら…と考え込んでしまう前にまず試してみようと行動が先に出るタイプのようです。つい最近も母のために良いと聞き、知り合いの方にサプリメントを勧められました。
 サプリメントを購入するかどうか迷った時、一日当たりいくらになるだろうと思い計算をしましたところ約400円だとわかりました。400円という金額は、どこかでコーヒーを飲んでしまえばすぐに使ってしまう金額でした。
 コーヒーを飲む代わりに健康を手に入れるとしたら…と考えるとサプリメントに軍配があがります。また、家族の中でひとりだけ健康状態を手に入れるのは申し訳ないという気持ちで、家族の分もとなると、馬鹿にならない金額になってしまいます。
 もちろん、サプリメントと同じ土俵で考えるものではありませんが、単純にオルゴールの値段を365日で割ってみると、ローズの場合は一日当たり1000円強になりました。ところが、これは1年間、一日1回使用した場合の計算です。
 オルゴールは途中の修理や部品交換までに2年くらいは十分使えるわけですし、2年分で割ればこの金額はもっと安くなります。それに使えば使うほど1回当たりが安くなる!とわかると「これって、すごい」と感動してしまいました。
 先日の養成講座で「ご主人に購入を反対されている」方がいらっしゃいましたが、最初はリースのような形で借りているとご主人には話しておき、ご主人に効果が出た時は「あなたが気に入っているみたいだから、購入しておいた」と話せばいいのかもしれないのに…と思いました。
 この話を「オルゴール療法の新発見」に分類してしまうのは見当違いかもしれません。実は、私自身はじめにオルゴールの金額を知った時に、これまで思い描いていたオルゴールの金額のイメージとかけ離れていたので躊躇したという経緯がありますので、私にとってはこの「使えば使うほど健康になり、その反面、一回使用当たりの金額は安くなる」という反比例のような事実は大新発見でした。
 


4. 療法の取り組み・生かし方
 取り組みと生かし方については、家庭での取り組み・生かし方、対外的な取り組み・生かし方の2通りが考えられます。
【家庭での取り組み・生かし方】
① 私自身はもちろんですが、家族にもオルゴールの音色と振動を体験してもらいたいです。大学受験を控えてストレスがたまっている末娘には夜寝る時にオルゴールを聴かせて、受験の前のストレス軽減を体感してもらい、少しでも気持ちが落ち着くように活用したいと思います。
 もちろん、リラックスをするという私自身の大きな課題にも取り組むつもりです。
② 施設にいる母のために活用したいと思います。入所中の老人介護施設でオルゴール療法の話をして、日ごろお世話になっているヘルパーや看護師の方たちの癒しを提供したいです。
そのほか、自分のアンテナの張り方しだいで周囲の多くの方に役立てていただけると思います。この情報を必要としている人を探す手段として、まず、横浜で行われるクリスマスコンサートに知り合いを誘うことを考えています。
 普段は必要と感じていない方でもコンサートで体感すると、肉体的にも精神的にも自分に起こる変化を感じ取っていただけるのではないでしょうか。そのうえ、コンサートの会場で授賞式が行われるので大勢の方に予防医学として認識していただく良い機会になると思います。
 また自分がセラピストとして自信が持てた時には、最初にオルゴールのミニコンサートを開きたい場所があります。鎌倉の二階堂にある大きなお屋敷のレンタルスペースです。ハワイのヒーリングをなさる方がオーナーとして、毎月、いろいろな催し物を開催しています。そこで、オルゴールのミニコンサートを開くことができたらすばらしいと考えています。
【対外的な療法の取り組み・生かし方】
無限の広がりがあることを確信しています。
① 医学的な広がりとしては、現在、健康上に問題を抱えている方にとっての症状の改
善だけでなく、予防医学という観点から当然健康な方にも必要な療法になります。
・病院などの医療機関⇒入所後も母が通院していた精神科のクリニックに2週間に一度母の薬をもらいに行くので、母のことを相談するときにオルゴール療法を相談するつもりです。
・老人介護施設⇒母が入所している介護施設でオルゴール療法を紹介し、その後他の施設へ紹介をしていただこうと思います。老人介護施設では訪問ドクターと提携して、定期的に往診をしています。いずれは、オルゴールセラピストも定期的に訪問させていただけるようになれば理想的だと思います。
・予防医学協会⇒現在、各地域で検査を実施し、ガンや生活習慣病の早期発見を主な仕事としていますが、今後、本来の予防医学を広めるためにオルゴール療法を知らせることができればと思います。
② 人間の脳を活性化するという点でも、まさにこれまでの常識をくつがえす方法になるのではないかと感じております。
 養成講座の中で、七田式の教育のお話がありました。今回のお話で経営の面では問題があるとわかりましたが、私は、興味があって以前何冊も右脳開発の本を読みました。
 七田式で実践しているドーマン博士の本も読み、感動しました。人間の脳は、ほんの一部しか活用されておらず、ほとんどが使われていないままになっているそうです。大脳と脳幹では役割も機能も異なるのだとは思いますが、脳幹の刺激を続けることにより右脳開発だけでなく脳全体の活性化にもつながるような気がしてなりません。
③ 産業面での活用も考えられると思います。人間だけでなく動物にも植物にもオルゴール療法を活用できるのではないでしょうか。横浜支部に置かれている観葉植物はオルゴールを流している環境が影響して、とても元気だと聞きました。
・農業での活用⇒植物が喜ぶオルゴールの音色と波動は、今後の農業にも有益だと思います。農作物の味が良くなったり、収穫量が増えたりということが起こるのではないでしょうか。また、農薬使用が必要なくなる、あるいは、使用量を減らすことで安心安全な農作物の生産が可能になると思います。
・ペットのような伴侶動物や、家畜などの産業動物⇒病気になってしまったペットにオルゴールを活用するだけでなく、牛や鶏のような家畜にオルゴールを聴かせれば、今よりもおいしい牛乳や卵が取れるようになるかもしれません。
 
④ 教育現場での活用も期待できます。学級崩壊の場でドッグセラピーが活用されているように、オルゴール療法も学級崩壊で効果があると思います。また、問題がある教育現場だけでなく、成績アップのために学習開始前に必ずオルゴールを聴かせるなどの方法で効果的な活用が期待できると思います。
 最近、整体院やエステはあふれています。そして、生き残っていくためにどの整体院やエステも知恵をしぼっているはずです。
 もちろん、整体やエステなどの分野でもオルゴール療法は活用される可能性がありますが、実際には整体、マッサージ、あるいはエステの技術で症状が改善しているのか、オルゴールの効果なのかが判断しにくい場合もあると思いますので、ただ、オルゴールを聴いてもらいながら施術をするだけでなく、療法の原理などをわかりやすく伝えて相乗効果がでることを必要も出てくると思います。
 整体院を経営している立場からは、オルゴール療法を活用することで、他の整体院などと差別化をはかることができ「他の整体院より効き目が早い」という患者さんからの評判につながるのではないでしょうか。
 このように社会に必要とされるオルゴール療法が広まるために、本部が現在急いで養成しているセラピストの活躍の場が必要となるはずです。将来は、セラピスト版人材派遣会社のもと、オルゴール療法を必要としている所にセラピストが派遣されるような組織になれば、すばらしいと思います。
 オルゴール療法の説明をして派遣先の契約を取る部門と、その契約先に派遣を手配する部門ができあがれば、セラピストたちは登録制で自分の都合に合わせて仕事をしていくことも可能になると思います。
「地球共生」という言葉を聞いたことがあります。私たちが住んでいる地球は人間のものだけでなく、地球上に住んでいるすべての生物が共に支えあって生きていること、そしてその大切さを訴えている言葉だと思います。
 この先、オルゴール療法が「地球共生」を実現するために果たす役割が大きくなっていくと信じています。オルゴール療法が正しく多くの人々に伝わる社会を実現するために、これからも勉強をしていきたいと思っております。
2012年8月17日~19日 横浜 M.H.さん