オルゴールセラピスト養成講座受講を終えて

オルゴールセラピスト養成講座受講を終えて

オルゴール療法は“ひびき”3,75㌹~20万㌹による脳からの療法です。 心とからだ全ての不調を脳から同時に溶いて一つも取りこぼさない。

オルゴールセラピスト養成講座受講を終えて

序論 オルゴール療法との出会い

筆者がセラピー用オルゴールの存在を認知したのは3年前の3月、コロナ感染症が広まり始めた頃である。(・・・正確には8年前、娘を妊娠中に胎教として存在を知る瞬間があったが、当時は音楽療法の一種だと認識していたため、今回受講のきっかけとなった3年前の出来事から始めることとする)

自身の確定申告準備のため、珈琲店にパソコンを持ち込み、カタカタと入力していたところ、隣の席に男性二人が座った。一人は30代前半の経営者らしく、もう一人は50代半ば、二人は不動産の話をしていた。どうやら経営者は、子供向けの学習塾を開くための物件探しを仲介業者に依頼しており、その塾にセラピー用のオルゴールを導入する計画を話していた。この時、72弁以上のオルゴールが子どもの脳に良い影響を与えることを知ったのである。

そんなに良いものなら自身の子どもにも聴かせたいと考え、詳しく調べ始めた。しかし、当時はセラピストとして個人事業主になったばかりの筆者にはセラピー用オルゴールは高根の花で、オークションや、フリマアプリで中古品を眺めるに留まった。勤務していたリラクゼーション店でも、感染症拡大とともに客足は遠のき、収入も落ちる一方であった。いつか・・・そのうち・・・状態良好かつ予算に合うものに出会えたら購入しようと考えているうちに日常生活に忙殺され、すっかりオルゴールとは無縁の日々を過ごしていたのである。

コロナ感染症収束の兆しが見えた昨年10月頃、勤務先では客足が戻り始めたように感じたが、よく観察すると客層が大きく変わっていることに気付いた。新しい働き方として、リモートワークやテレワークが浸透し、人の流れが変わった結果であった。筆者が行うリラクゼーション業も今まで通りの働き方では成長が見込めないこと、生き残っていくためには新たなチャレンジが必要であることを感じた。そこでふと、セラピー用オルゴールことを思い出したのである。

時を同じくして、円安が加速しドル円レートが1ドル150円台に乗り、32年ぶりの安値水準を更新した。このまま全通貨に対して円安が進んだら物価も高騰、オルゴールを手にすることなく一生を終えてしまう、そんな自分を想像したら少しの恐れと焦りが出た。買えなくても良いからまずは一度実物を聞いてみようと思い立ち、その日のうちにオルゴール療法の体験を申し込んだのである。

初めて体験したオルゴール療法は、想像していたものとは全く違っていた。ものすごくいい意味で裏切られた。筆者の中でのオルゴールのイメージと言えば小物入れ。小さく可愛い箱から可憐な音を奏で、その音色に耳を傾けるというものという認識であった。

しかし、オルゴール療法に使用するセラピー用オルゴールは、大きな箱に大きな音、さらにビリビリと全身に響き渡る心地よい振動を発するものであった。物理的にも精神的にも「痺れた」。

また、研究所には複数のアンティークオルゴールが保管されており、シリンダー型以外にも多くの種類のオルゴールがあることを知り驚いた。100年以上前に作られたアンティークオルゴールは今でも現役で美しい響きを奏でることができる上に、当時の職人の装飾も美しく、その佇まいだけで人を魅了する力があった。

オルゴール療法体験後は佐伯所長より直々に、オルゴール療法についてお話を伺うことができた。少年のようにキラキラと輝く瞳に朗らかな表情でオルゴール療法の実力と魅力を語る佐伯所長のお話に、筆者はすぐ引き込まれ時間を忘れて聞き入った。

多くの回復症例から、オルゴール療法は、赤ちゃんからお年寄り、ペットや植物まで、つまり地球上全ての生き物の助けになる可能性がある画期的な療法であるということは容易に理解できた。ちょうど遠方に住む実母の白内障がわかった時期と重なり、自分事として拝聴したためであろう。

しかし、オルゴールの何がどこにどう作用するのか、一体全体オルゴールが人体の何に影響するのかの原理を理解するには極めて難解であった。日本語としては理解できたが、腑に落とせなかったという表現が近いかもしれない。一度では理解が追い付かないが、なぜかこの療法を腑に落ちるまで理解する必要があると感じたのである。

このように、最初は子どものために検討したものが次はセラピストとして可能性を感じ、円安に背中を押され、そこに実母の白内障がわかり、筆者はいまこそオルゴール療法を学ぶタイミングであると受講を決意したのである。

 

本論 学んだこと・気付いたこと

佐伯所長の講義が“癒す”の本来の意味とは?という問いからスタートしたのが印象的であった。巷で使われる“心身のリラックス”を指す“癒す”の他、安らかに命を閉じる時“全てからの解放”という意味で使う“癒す”がある事をご教授くださった。これまでふんわりと曖昧に認知していた身近な日本語の深い意味を認識できたことが喜ばしかった。そして、この先も広い知見をお持ちの佐伯所長の下で学べることに期待で胸が膨らんだ。

次には、セラピストとしての心得について丁寧に書かれた章が続いた。普段は、ボディケアセラピストとして活動しており、これまで複数の研修や講座を受講してきたが、冒頭でこれほど真剣に時間を割いて心得を説く講座は初めてであった。そこに、佐伯所長の“素晴らしいセラピストを世に排出したい”という誠意と熱意を感じ、こちらの集団の一員になれることが誇らしく思えた。

 

医療と現実

日本の現代医療への先入観と問題点を明確にした内容は衝撃的であった。病気になれば病院に行き、薬をもらって飲む。薬を飲むから病気が治る。なんの疑いも持っていなかった一連の行動は作られた先入観であり、その先入観に自分は動かされていることを知ることになったからである。

筆者を含め多くの日本人には、「お医者様は人の命を救う尊い職業であり、そのお医者様が処方してくださったお薬が病気を治してくれる。今は治せない病気でもどこかの製薬会社がいつか治す薬を開発してくれる。病に打ち勝つにはよく効く薬を処方してくれる病院が一番で、最も信頼すべき施設」が通説である。

ある一面だけを見れば、前述したことは正しいだろう。西洋医学が細分化・専門化し、症例に対する治療技術が進歩してきたことで多くの命が救われてきた事実もある。反面、病気の症状そのものの治療に目を奪われ、病気を生んだ根源を捉える広い視野が失われたのもまた事実である。その結果、対処療法に追われ投薬に頼る治療に偏り、現在の日本は投薬ありきの医療に支えられているのである。

振り返ってみれば、娘の小児喘息には気管支を広げる薬をはじめに、咳や鼻水を止める飲み薬や発作時に使う吸入アンプルが処方されていた。娘が2歳頃喘息で入院した時も吸入と投薬で症状が落ち着くのを待ち退院、それから8歳の現在までずっと薬を飲み続けているが、出た症状を抑えるだけの対処療法しかなされていないことに何の疑問も感じていなかったのである。

お医者様が処方してくれたお薬を飲んでいるのだから大丈夫!という思い込みから、「これ飲んで早く治そうね!」などと言い飲ませてきたたくさんの薬達は、娘の喘息症状を抑えこむだけで、肝心の喘息を根本から治すことはしてくれていなかったのである。何年もの間、無駄に働かせてしまっていた娘の肝臓に謝りたい。

このような対処療法中心の現代医療に対し、音の響きを活用したオルゴール療法は副作用なく360度の医療が可能である事を知り、無限の可能性を感じた。ひびきを使った療法は脳から直接作用するため、一つの症状だけではなく複数の症状同時に改善することができること、副作用がないため処方薬と併用しながら利用できること、現代の医療では治すことができないといわれてきた症状をつぎつぎと改善していること、着々と改善症例の実績が蓄積されていることなどを鑑みて、将来は医療のスタンダードになっていることを願うばかりである。

 

療法用オルゴールの知識

 日本オルゴール療法研究所専属の技術者であるしまだ先生の講義は、元パイプオルガンの職人目線でのお話も垣間見え、終始興味をそそられる内容であった。大阪、東京間をzoomでつないで画面越しの講義だったので、始まるまでは少し不安であったが、取り越し苦労に終わった。

 講義では、オルゴールが生の音楽を自動で演奏する楽器であること、部品の材質、どのようにして部品が作られるか、各部署の役割、修理の方法、療法用オルゴールの調整法、ゼンマイを巻く時の注意点、雑音が出てくる部分と原因、波の性質、速さと波長、部品交換が必要になるであろう箇所、修理にかかるおおよその予算、ピアノとの比較、音階の調整、72弁と144弁の違いなどをご教授いただいた。

 中でも、分解されたオルゴールの部品一つひとつに触れ、360度裏側まで眺められた瞬間は貴重な時間であった。表面から見るとただ美しく整然と並んでいるだけのコームの裏側には、ウエイトと呼ばれる音の調整役が付着しており、白鳥の水面下を覗いた気分になった。

 

オルゴールの歴史と魅力

 佐伯副所長の講義では、遺伝のお話から始まり、神経系のしくみのお話や痛みのメカニズム、オルゴールの歴史についてご教授いただいた。

オルゴールが誕生したのは200年ほど前であり、どのような時代に、どのような需要から発明されたのか、誕生から100年後には商業的に大きく発展したものの、その後産業として衰退してしまった理由、社会背景を知り、たった200年の長いようで短い歴史に何とも言えない寂しさを感じた。

神経系のしくみについては、本業がボディケアセラピストなので解剖学を通して一通り学んだつもりでいた。しかし佐伯副所長の講義は、今まで筆者が学んできた教科書をなぞるようなものではなく、全く新しい知識を得たように感じたのである。特に、脳と自律神経、ストレスの関係の解説では、今まで蓄積だけしてきた点の知識が線として繋がる感覚と胸に響くものがあった。

筆者も、クライアントに接する時には佐伯副所長のように、相手が理解しやすい表現をし、理解にストレスを与えないセラピストになりたいと切に感じたのである。

 

カウンセリングと実践方法

 阿左美先生の講義では、カウンセリング方法とともに、ご自身の実体験を伺うことができた。クライアント歴もセラピスト歴も十分ある先輩からのお話はとても興味深いものであった。

 初めて来店された方への第一声、一分間での自己紹介、短時間でオルゴール療法を説明するには、良い言い回し、避けるべき表現、子どもにもわかるように伝えるには、相手の状況に合わせた間の取り方、適切な距離感など、実際にクライアントに接する際に必要な心構えを具体的に想像しながら学ぶことができた。

 筆者には、クライアント歴がなく、説得力のある回復症例は語れないことが不安だったが、阿左美先生をはじめ、クライアントからセラピストになった方々が多く活動されていると聞き、頼りになる先輩方がチームにいることを心強く感じたのである。

 

結論 以上を踏まえた今後への展望

 まずは、身近な人からオルゴール療法を体験してもらおうと考えている。娘の喘息、主人の慢性的な頭痛、母の白内障、父の慢性的な疲れを改善したい。次はご近所のママさんやご家族に、少しずつ輪を広げていき、とにかくたくさんの方に体験してもらいたい。これは、筆者の自信の裏付けを作るためでもある。

このオルゴール療法のすばらしさは、体験して初めてわかるものだと思う。勘のいい方、直感が鋭い方には何となくで良さがわかってもらえるだろう。しかしオルゴール療法という単語だけが独り歩きしてしまうと、初めて耳にする方には何だか不思議で怪しいものと勘違いされてしまいかねない。実際、目に見えない“響き”で症状が改善する療法なので、例えエビデンスがあっても、万人に納得してから使ってもらうのではスタートが遅れてしまう。機会の損失を考えると、現在の施術と組み合わせながらとにかく触れてもらい体感してもらうことを優先していきたい。結果、身近な人が元気になることで、周りも笑顔になり、良い循環が生まれてくると考えている。筆者は“治ればいい”をモットーに、聞かれたら正しい理論を説明できるセラピストの立ち位置で活動していく。

オルゴール療法の正しい理解が広がり、認知の拡大がされ、日本から世界に元気と笑顔が広がっていくことを願っている。

最後に、佐伯所長が大切に育ててこられたオルゴール療法研究のすばらしさを公開・共有していただいたこと、および、講義にお時間を割いてくださった先生方並びにこれまで実績を積んできてくださったクライアントと諸先輩方に心から感謝を申し上げ、本稿の結びとしたい。

 

 

 

 

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「注」ひびきの療法が全ての症状を改善するものではありません。

自然界の“ひびき”によるオルゴール療法は、脳がコントロールするために心も身体も全身の不調を複数、同時に解くものです。そして、難病を初め、5千名の方の、病状が改善されてきました。その中で、耳鳴りや難聴、関節リウマチやジストニア、橋本病などさまざまの症状を200種を超えています。しかし未だオルゴール療法が触れていない病気も多く、それらを全てに渡って改善する臨床例をもっておりません。脳の自然治癒力が多くの病状を改善する原理は多くの改善症例からみて正しく、確かに手応えを感じて、おすすめしてきましたが、病状の改善に多くの可能性はもっているものの、すべての病状を解くと言い切るには、未だ次期早尚だと考えています。希望を持って取り組まれることを、お勧めしますが、確実性は今の段階で保証できない状況をご理解ください。