オルゴール療法は老衰に勝つ健康法(その十五)温浴の前にひびき,その後の温浴
私たちは古来より温浴を楽しんできました。お風呂に入ることを楽しみにしてきました。冬の暖かさも、春のさっぱりさも、夏の汗を流すときも、秋のすがすがしさも、温浴にありました。
しかし、それは末端の細胞からあたたまることでした。かがり火に手をかざしたり、火鉢に手をかざしたり、様々の暖房器に、暖を取りました。それは体の末端から、皮膚からの暖かさを体の芯に届けることでした。古来より暖を取り、暖かさを持ち込んで、寒さの中に生きてきました。それは間違いのないことでしょう。
私たち人類は今“ひびき”を手に入れました。目に見えない、耳に聞こえない響を手に入れました。その響きは頭に伝わり、脳の中枢に伝わり、神経にさわり、血液を作り代謝を整え、体の隅々にまわしました。
暖かさは、ここからも来ていたことを知りました。体の芯から、そして脳から体の隅々にまで血液を回すことに温かさがありました。末端の温暖浴と脳からのひびきによる血流は栄養を細胞に渡すことによって体温を維持します。
温浴と響浴はその前後にあって更に、効果を上げることに気が付きました。お風呂に入る前に響きを聞き、お風呂から上がって、また響きを聞き、脳の中枢からと、末端の皮膚からと健康を手に入れるために、そしてまた命を永らえるために、自然にかなった温浴と響浴となりましょう。そして、細胞を元気にする、命を永らえることを知りましょう。