母の心臓は、もう長くはもたない」と私立病院で宣告されました。ナースステーションの緊急ベッドに移され24時間体制の看護が始まりました。以前からオルゴールの音色が素晴らしいと病室を訪れる看護師さんたちにとても人気でした。余命宣告があり、
やがて、母の心肺は停止し、瞳孔が開いて、その旨を告げられました。諦めきれない私は、オルゴールの音の強い144弁のラ・カンパネラのオルゴールを枕元で聞かせ、ゼンマイが終わると、ゼンマイを捲いて鳴らし続けました。やがて、母の心肺の状態を知らせるモニターに変化が起こったのです。看護師さんたちの行動が慌ただしくなり、医師の診断で、余命宣告された母の蘇生を知らされました。オルゴールのお陰です。その後、母は、3ヶ月余りも命を持ち続けたのです。
私たちも奇跡と思い、医師も「当市立病院では、心肺停止して、瞳孔が開いて後、蘇生した例は、かってありません。ナースセンターでオルゴールはいくら聞いても良いですよ」とナースステーションでオルゴールを聞くことのお許しが出たのです。看護師さんにもオルゴールを聴いて喜んで頂きました。その後、ナースセンターで緩和ケアをして頂きました。オルゴール療法にどんなに感謝してもしきれません。 70歳代女性 埼玉県
コメント:
日本では、脳幹の機能停止が死と定められていると聞きました。しかし、この症例では、生命は、まだどこかで繋がっていると思われます。医学的な死と宗教では、3日間とされているようですが、生死の不思議は未だ異論があるようです。