認定オルゴールセラピスト講座を受講して レポート 平成30年9月9日 S.M.さん 女性
この度、オルゴールセラピスト認定講座を受講するにあたり、わくわく感と不安と入り混じった気持ちで始まりました。しかし、とても貴重な時間を過ごすことができたことに感謝いたします。
- 受講に至った経緯
オルゴール療法を知ったきっかけは、何だったかはっきり覚えていません。たぶん20年前に子宮内膜症を患い、その関連で3回手術をけることになりました。その経過の中でホルモン剤の内服薬や注射の治療を受けましたが、副作用がでて髪が抜けたり、視力が落ちたり、更年期様症状が出たり、数カ月続く蕁麻疹が出たりと大変な思いをしました。鎮痛剤も月の半分は内服していた頃もありました。その時、鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらず、身体の奥が冷え切ってしまっていたようで、血流が滞り効果がなかったのです。それで、熱いお茶や熱めのシャワーや入浴をすると効いてくることがありました。はじめは、うん?と思い、同じことが3回も続けば、冷え切っていることに気が付きました。このままでは、いずれ婦人科の癌になり殺されてしまうと直感的に思い、これではいけない、薬以外の方法はないかとネット検索をしてヒットしたような気がします。
そうなると、一度療法を経験したいと思ったのですが、まだ東京に研究所がありませんでした。しかし、東京で癒しフェアへ出展されるのを知り、セミナーを受けたのが始まりです。それから気にはなっていながら、もう一歩踏み込むことができず数年たちました。
そうこうしているうちに、子宮内膜症は良くなりましたが、生活にはさほど支障はないのですが、耳鳴りが出るようになりました。良い改善策はないかと考えているときに、オルゴール療法が浮上してきました。ネット検索してみると、癒しフェアがまた東京で行われ出展されるではありませんか。今回は、しっかりとオルゴール療法なるものを知りたい、セラピストの講座についても聞こうと思い、出かけました。佐伯先生と直接話を伺うことができ、これは、いまがチャンスと思いその時に受講することを決めました。
また、フェアに参加する前に、伊豆高原のオルゴール館へ行き、ミニコンサートを聴く機会がありました。その中でオルゴール療法のことを少し触れていましたが、触れている割には何もご存知ないような説明をされており、不愉快さを感じました。しっかりと療法について分かっていたら、そんなものではないとはっきりと言えたのにと、不甲斐無さを感じたことも後押ししているかもしれません。
ひびきについても、ピアノ、ハープやライアーを習った経験から、不思議な力があることは感じていました。ハープやライアーは楽器を身体につけるので、ひびきを感じることができます。また、元々共鳴楽器なので、オルゴール療法のひびきについては共感するものがあります。病気を患ったこと、ひびきに興味があったことが相まって、オルゴール療法にたどり着いたように思います。
- 新しい療法に出会って、感動したこと。驚いたこと。納得したこと。
オルゴール療法が音の響きで大切な生命維持を司る脳の中枢部に影響を与え、また副作用もないという画期的な療法であることに改めて感じ入りました。
見えないが身体に影響を及ぼしているエネルギーは、ひびき、重力、気圧、放射線や電磁波等があり、人間は特別なものではなく、自然界の中から発生し自然の一部で、そこから遠のくような生活をすると不具合が起こることを、さらに確信しました。
熱帯雨林と都会の環境音の比較で、あまりにも乏しいひびきの中で生活していることに、がっかりしてしまいました。便利な生活になっていますが、その代わり何かを捨ててきてしまったようで、そのために身体へどう影響するのかわからなくなっているようです。
良い影響であればいいのですが、どうも悪い影響のほうが目立っているように思います。
そのような状況下で、良い方向に働きかけているものがこの療法であると思います。
ひびきで脳への血流量の変化があること、オルゴールを聞くことで交感神経と副交感神経が影響を受けることがはっきりとデータで示されていることは、理屈好きな方々への説得にはよいと思います。
私は、身をもって経験をすればその感覚でそうだと思ってしまいますが、目に見えるものがないと信じない方もいますのでこういうデータも必要なのでしょう。
療法用のオルゴールを初めて手に取った時、これは楽器だと思いました。こんなに硬い木を使っているのに驚きました。そして、スイスから輸入してからの何工程もの精密な作業を経て、出来上がったオルゴールが療法用であり、一般のオルゴールとの違いがよくわかり、それに見合った対価としての値段であることも理解できました。
美しい倍音作りのために、長期間の使用に耐えられるようにコームのダンパーの張替えなど、緻密な作業の話に驚きと職人技のすばらしさに感動してしまいました。
オルゴールの扱いも雑に扱えなくなり、日頃の所作や行動も丁寧になるのではないかと
思ってしまいました。
癒しフェアへ行った後、横浜の研究所で体験会を受けました。受講する前に、一度体験した方がよいと思ったからです。
オルゴール療法の説明があり、その後45分間の療法が開始。机の上に横になり、シリンダー、ディスク型やストリートオルガンが一斉に響き渡り、音のシャワーを浴びているようで、こんなに強い音の療法に驚きました。シリンダーオルゴールを当ててするのかなと思っていたので、柔い音でないこと、色々なメロディーが混じり合っていても、違和感がなく、音を聞くでもなく寝ているわけでもなく、不思議な境地にいたように感じました。
終わった後は、何か身体の変化があったか、すぐにはわかりませんでしたが、翌朝、洗面時に鏡に写った自分の顔を見て、いつもより唇の色がきれいなピンクになっていました。その日の夕方同じ洗面台の鏡に写った顔は、いつもの顔でいつもの唇の色に戻っていました。家でアンボイナを聞いても時間が短いようで、そこまで至りません。
もう一つ、オルゴールを当てて驚いたのは、癒しフェアで10分ぐらいそれも周りの喧騒の中で聞いたので、ひびきを感じても効果はないと思ったのですが、帰宅時に気が付いたのですが、手がポカポカしていました。夜にはポカポカ感はなくなっていましたが、ひびきは、あのような喧騒のなかでも伝わることを知りました。
3日間の受講中で、気が付いたことがあります。体重のことです。毎日、朝起きぬけと入浴時(夕食前)の2回測定しています。体組計なので体重、BMI、体脂肪、内臓脂肪レベルや骨格筋率わかります。3食しっかりいただき、動きまわるわけでもないので、通常の状況からすると夕方の体重は増える傾向にあると思っていたのですが、朝とほとんど変わらず、内臓脂肪レベルが下がっていたり、骨格筋レベルが上がっていたりと、いつもの測定値の変化と違っていました。また、夕食もいつもより何となく量が少なくても満足していました。
何が違うかと言えば、受講中の昼食後のお休みタイムでオルゴールを聞いたことしか思い当たりません。これもオルゴール効果なのでしょうか。
最近、更年期障害の再来かと思うことがあります。
血流が良くなったようで、首回りの汗がよくでるようになったことです。ちょっと動いた後や食事後に首回りがぐちゃぐちゃになっています。ハンカチはいつも2枚持ち歩いています。いつまで続くのか、いつ落ち着くのか様子を見ています。
オルゴールを聞き始めた頃、数回ですが、音が鳴り始めると心臓の鼓動を強く感じました。動悸とも違い、多くの血液を押し出している感じがしました。すぐに収まりますが、心臓の動きが強くなったのを感じました。
これは、還流速度が上がったことを、直ぐに反応として感じたのでしょう。
何回か聞くうちに、慣れてきたのか、そのような反応はなくなりました。
セラピストの心得のなかに、「美しさに触れ、情緒を深め感性を高めましょう」という項目があります。佐伯先生が五感を磨きさらに六感が開ければよいと話されていました。話を聞きながら頭をよぎったことがありました。
今年に入って読んだ本で「津波の霊たち 3.11 生と死の物語」の大川小学校の生徒の多くが亡くなった事件を外国人ジャーナリストが大川小学校で何があったのかを取材しまとめたものです。記憶にあると思いますが、大川小学校の生徒の親たちが裁判を起こし、新聞やテレビのニュースにもなっています。
亡くなった生徒たちの中に、地震が起きる前や津波が押し寄せる前に、大変なことが起こることを予知していたというのです。地震後、校庭に集められている間、山へ逃げないと危ないと言い続けた子供もいたが、先生方大人たちは、その声を聴く耳や心を持てず、避難が遅れ、大変な悲劇が起きてしまいました。まさに、これは人災です。不完全なマニュアルに縛られ、素直な美しい心の子供たちの声を聴くことができない現状は一体どうなっているのでしょうか。
自然豊かな中で生活をしていた子供たちは、自然からの声をキャッチできる素晴らしい能力を育んでいたのです。木の葉や枝のこすれる音、海や川の水の音、鳥たちのさえずり等を生まれたとき、生まれる前から聞いていたと思います。自然のひびきを聞いて育った子供たちは第六感をもっていたと思いました。
心得のなかに、素直な気持ち、心身を清め美しい心という言葉もあり、この子供たちのような心につながるなと思いながら佐伯先生の話を聞いていました。
最近、周りの人々を見ていて、心美しく齢をとりたいと思うのですが、これが非常に難しいのです。雑音が多すぎます。それを浄化するのにオルゴールのひびきが役に立てばうれしい限りです。
オルゴールセラピストの心得は、人間の生き方のお手本のような気がします。17か条ありますが、基本的なものですが、どれも大切なことで、ちょっと油断するとすぐに忘れがちになってしまいます。これが難しいところです。清く 正しく 美しくではありませんが、心を美しく保つことは大変なことです。
オルゴールの歴史で1796年にシリンダー型のオルゴールが誕生したとあります。ハープの歴史は古いのですが、1810年にフランスのエラールによって精巧な機能を持ったペダル式のハープが発明されました。同じような頃に出来上がったのだなと思いました。どちらも精密な技術がいると思いますが、そのような技術が発展した時代でもあったのでしょうか。どちらも共鳴してひびきわたるものです。ひびきを大切にした時代でもあったように感じました。
オルゴール療法は優れた“三次元療法”
点と線、面、奥行き、時間と距離が全部揃ったものは、なかなかありません。整体や鍼灸は点です。経絡治療は線です。面と奥行きは・・・
すべてが含まれるオルゴール療法は、驚異的な代物であることを物語っているように思います。
10年ぐらい前に、脳神経外科医 沼田光生 著 脳幹マッサージという本を拝読しました。脳幹は、脳と体を支配している。活性化すると免疫力が上がる。慢性病の真の原因を知る必要がある。原因①精神の問題(マイナス方向の精神状態が免疫力を下げる)原因②体の歪みの問題(第1頸椎、第2頸椎の歪みが脳幹に悪影響)原因➂食事の問題(人工物を食べることで遺伝子に傷がつく)原因➃血行の問題(運動不足がもたらす血行不良で細胞の活性低下)原因⑤環境の問題(電化製品が増加し有害電磁波が急増している)原因⑥遺伝子の問題(主な原因ではないが遺伝子も関係している)という、佐伯先生の話の中にたくさん出てくる内容です。ただ、そこで紹介されているのはツボを押すマッサージです。このマッサージについては、続けて行うことができませんでした。脳幹マッサージとありますが、今回の学びで、点の刺激で効果を感じられなかったためだと思います。
オルゴール療法の15分聞くというのは、毎日の習慣にはちょうど良い時間だと思います。私は、毎朝起き抜けに軽い体操を行っています。ほぼ15分ぐらいですが、これ以上時間がかかっていれば続かなかったと思います。ちょい聞くはちょうどいいと思います。
改善症例でだいぶ時間を費やして説明されていましたが、風邪は万病のもとと言われるくらい基本のなるものだと思いました。これを軸に応用すればいいように感じました。
- 認定取得後、この療法をどのようにいかしていきたいですか。
今のところ、公にオルゴールを斡旋するような活動はできません。ここ数年はまだ
学びの時間だと思っています。まず自分で試し、どのような効果があるのかを色々と試し探ってみたいです。人に勧めるにも体験しないと、分かっていることを伝えることは出来ても、分からないと伝えられません。また、信念や勇気を持つこともできないと思います。
健康維持する、病気にならないように予防する、健康を取り戻すための療法を紹介するようなことができればいいかなと思っています。
自分に対してのことができたら、次に身近な家族に対して働きかけようと思います。そして、友達や職場の方がと範囲を広げていきたいです。ちょっと考えるだけでも、この療法が役に立つのではないかと思える方々が大勢います。
また、医療現場で活用できる場面があるように思います、例えば、血管が細くみえにくい人や採血時に貧血を起こしやすい人などにオルゴールを胸にあててもらうと、血流が増えるので採血しやすいのではないかと思います。
まだ具体的にどうしたいか展望が見えていませんが、素晴らしい療法なのでじっくりと考えて活動していきたいと思います。
4、オルゴール療法への希望。
オルゴールは、療法として活用した場合と癒しや楽しみとして聴くという二つの側面があると思います。
ちょっと疲れたなと思ったときに、チョコレートのように甘いものを口にしたり、一息入れるためにお茶を飲んだりするように、オルゴールを聴く。
さらに強い症状があれば、療養としてのオルゴールを使うといった使い分けが、多くの人々にできるようになるとよいのでしょう。
前者は、療法の施術を知らなくてもオルゴールを聴ける自宅やサロンのような場所があればよいのでしょう。後者は、より強いひびきが必要なので研究所のような場所、何かあったときに整体、鍼灸やマッサージへ気軽に行けるような感覚でオルゴール療法が発展していくとよいと思います。
オルゴールの曲のことで、思ったことがあります。
ラ・カンパネラほど強いひびきに代わるものは思いつきませんでしたが、カノンのひびきであれば、ハープ曲でよいものがあると思います。元々、ハープは共鳴楽器なので共鳴して綺麗なひびきになります。たとえば、ハッセルマン作曲「小川」がいいと思うのですが、水の流れが表現されている曲で高音部から低音部へと流れるひびきがとてもきれいです。
曲はどのような方法で決められるのでしょうか。オルゴールの仕組みと合わせて教えて頂けたらなと思いました。
このレポートを作成中に、机の下に共鳴箱の上にオルゴール(アンボイナ)のせ共鳴箱の空間に足を入れて作業をしていました。足が温かくなり気持ちよく作業ができたのですが、ひとつ問題がありました。足首が引っ掛かり、もう少し奥に足を入れたかったのですができませんでした。上の板の奥行きを少し短くするとか、足首が入れやすいように少し半円に切り抜くとかするといいなと思いました。
改善症例で、もう少し系統立てて書かれていたほうが分かりやすいと思い分類してみました。なお、癌については、その臓器で分けましたが、「癌」でひとくくりのほうがよいかもしれません。
次頁をご参照願います。

オルゴール療法研究所所長佐伯吉捷
「アクセス」
- 東京駅 日本橋口 徒歩8分,丸の内北口 12分
東京日本橋日本オルゴール療法研究所東京都中央区日本橋本石町⒊-2-6ストークビル7階
- 神田駅 南口から高架線路沿いに8分
- 新日本橋駅 2番出口から4分
- 大手町駅B6出口から8分・A2出口から10分
- 銀座線 三越前駅A8出口から7分
- 半蔵門線 三越前B1出口から5分「横 浜 元 町」
- 各線 大阪駅 中央南口より徒歩6分
- 西線 北新地駅 徒歩3分下鉄
- 御堂筋線 梅田駅 徒歩5分
- 谷町線 東梅田 徒歩3分
- 四つ橋線 西梅田 徒歩5分