スイスオルゴールのひびきが琴線に触れた
私がオルゴールの存在をしったのは、 1971年のことでした。息子が生まれる前に作曲家の小川正先生から「オルゴールは胎教に良いスイス製だよ」と教わり、探し求めましたが、当時の日本では全く見当たりませんでした。
しかし、 2年後にヨーロッパに行く機会があり、初めてスイスオルゴールに出会いました。その音色を聴いたとき、オルゴールのひびきの美しさに、強い感動を覚えました。当時から音楽関係の仕事をしていたので、著名な演奏家たちに出会うことも多く、また、音楽の勉強もしており、沢山の素晴らしい音楽を聴いてきました。
それでもスイスオルゴールは全く新しい不思議な音でした。「この美しい音楽を多くの人に伝えなくては」と決心し、 1975年にオルゴールを日本にご紹介することになっだのです。オルゴールコンサートも全国で開催し、次第に愛好家が増え、幼稚園での音楽教育にも使われるようになりました。
美しい音楽は情緒の器を作り、感性を磨きます。その為、子供の教育にこそ、オルゴールが必要だと考えていましたが、オルゴールを購入深く深くされた方からは意外な声が聞こえてくるようになりました。「オルゴールを聞くと良く眠れます」 「長年悩んでいた耳鳴りがなくなりました」 「自律神経が正常になりました」などの健康効果の喜びが報告されるようになったのです。
当初、オルゴールを聴くとリラックスできるので不調が改善するのはだろうと考えて、オルゴール療法研究室を立ち上げ、大阪大学など5つの大学で、脳の血流、神経への影響などを測定しました。
1995年に旧文部省の大橋力先生のチームが、第4回国際神経学会で「高・低周波を含む音楽が
、脳幹と左視床下部の血流を促進する」と言うデータを発表されました。そこで私は、オルゴールの脳への影響を確信したのです。
人間の可聴域は、20から2万Hzです。そして、耳では捉えられない高周波と低周波が脳を刺激しますが、「周波数が脳に影響を及ぼすなら、オルゴールの周波数にも脳が反応しているかもしれない」と仮説を立て、研究機関と協力して周波数の測定をしたのです。そして、その結果72弁のオルゴールに3.75ヘルツから10万2,000 Hz、最近の測定では20万ヘルツ(測定器マイクの性能の限界)の超高周波までが検出されたのです。オルゴールの強いハガネの音弁が止まることのない空間に放出され、長く自然倍音を作る特性と、ゼンマイのお陰で長時間自動演奏するオルゴール独特のひびきを作り出していることを確認したのです。
オルゴールを聞くことで脳内の血流が増え肺と心臓の機能を整え、臓器器官合わせて40種類の機能を上げることが解ったのです。
オルゴール療法が誕生し改善症例数は難病を含む1万5,000
2003年にオルゴール療法研究所を設立し、多くの人にオルゴールのひびきを聞いて頂き、難病を始め多くの種類の多様な病状を改善し、その数は1万5,000を超えるのです。多くの方に薬を使わない、ご自分の脳からの治療という医療の歴史の中で初めての療法を取り組んで頂いて喜ばれています。オルゴールの“ひびき”の療法が世界中の人のお役にたつことを夢みています。 以下省略