1995年に旧文部省の大橋勉先生らのチームが第4回国際神経学会で高周波と低周波を含む音楽は脳の脳幹と左視床下部の血流を回復、促進するというデータを発表されました。そこで私はオルゴールの脳への影響を確信したのです。
人間の可聴域は20から2万ヘルツです。そして耳では捉えられない高周波と低周波が脳を刺激しています。「周波数が脳に影響を及ぼすならオルゴールの周波数にも脳が反応してるかもしれない」と仮説を立てた私は研究機関の協力を得てオルゴールの周波数を測定してもらうことになりました。
その結果72便以上のスイスルゴールは3.75ヘルツの超低周波から102000ヘルツ(後年の最新機器による測定では20万ヘルツ)の最高超高周波までが豊富に検出されたのです。ピアノやバイオリンなどの楽器と比べてみるとオルゴールは単体で高周波と低周波を同時に出現される特殊な得異な楽器だということかこともわかりました。
オルゴールと同じような幅広い周波数は森の中で自然の様々な音が聞こえている状態か、オーケストラで複数の楽器が演奏されている状況しかありません。誰もがいつでもどこでも気軽に聞くことができる音楽で脳に影響を及ぼすものとしてオルゴールは優れた楽器であることが分かったのです。
オルゴールを聞くことで脳内の血流量が増えると、まず自律神経のバランスが良くなり、その結果ホルモンや生理機能の心拍、血圧、脳波のリズムが安定します。また血流増加は心臓の働きを活発にするため全身への血流が促進されます。
すると内臓機能を正常化し、身体が本来あるべき状態に戻ろうとする自然治癒力がアップします。その結果、不眠、うつ、高血圧、頭痛、耳鳴りなどの不調が改善する可能性が出てくるのです。
オルゴール療法は音を聞くだけなのに薬や手術のような副作用やリスクがありません。一つ一つの病気を対照的に治すのではなく、自律神経を整え、身体本来の機能を正常化する「調整機能」がオルゴールを聞くだけでできるのです。

大阪大学産業科学研究所測定、日本オルゴール療法研究所では、3.75~20万㌹が測定された