オルゴールは小さな音楽を、フレーズを繰り返す性質を持っています。同じ曲又は、同じフレーズを何度も繰り返します。シリンダー(ドラム)を3度ずらして、少し長く演奏しますが、短い音楽です。
繰り返す音楽は、そして、曲を繰り返すのは、その曲に思い出を沢山乗せるメリットがあります。それは、やがて、さまざまな記憶を蘇らせ、気持ちを落ち着かせ、あるいは、脳を活性させ、勇気を出すなど、さまざまに、心とからだに影響し、その思い出は宝物となって、代々に引き継がれて行くのです。小さな音楽を繰り返すのは、とても大切ではないでしょうか?
「人前で上がらぬコツ」の著者で作曲家の小川正先生は、音楽家はステージに上がる前に小さな音楽を口ずさんで、気持ちを最高度に上げるのだそうです。そして少し落ち着かせて、ステージに上がると良いのだそうです。
初めから落ち着かせては、良い音楽が出来ないと云われました。芸術は最高のコンディションにあるのでしょうか? オルゴールにお薦めしている『パッヘルベルのカノン」を選んだのは、さまざまな場面でお役にたつからです。