石川県,新潟県の地震受災されている方々にお見舞い申し上げます。
水が不足している方、木材の下敷きになって救いを求めている方、早く救われることを祈っています。
阪神淡路大震災でお嬢さんを亡くされた方に、茨木市から毎日水を運びました。芦屋も神戸も車が入れないので、宝塚廻りの道を見つけて水を運ぶのがやっとでした。
ご自慢のお屋敷で大学のお嬢さんを亡くされた方に、お慰めの言葉など何のお役にも立ちませんでした。ただ黙々と水を運ぶ毎日でした。
2階に眠っている若い男性は、1階の男性を2人がなくなりました。潰れた2階の部屋の梁の向うに購入したばかりのオルゴールを取りに行くのに勇気がいったそうです。梁の向こうにオルゴールを取りに行って戻る迄に、もうひと揺れしたら命がなかったと私に報告しました。
その後、仮設住宅で集まった方たちにオルゴールを聞かされたそうです。集まった方たちが号泣されたと聞きました。なによりも心が慰められたそうです。そこで知り合った女性と結婚されました。お二人が当オルゴールサロンにお越しになり記念にオルゴール結婚式を挙げさせて頂きました。
災害はいつ起こるかわかりません。大型飛行機の事故で乗客の方が全員無事の報に、よくぞご無事で良かったですね。どなたも命を失わずに、奇跡が起こったことに良かったですね。
それで思い出すのは、阪神淡路大震災時に、西宮の男性は、明け方、大きな地震に下宿の2階で見まわれました。2階の部屋の梁の向うに買ったばかりのオルゴールを見て、危険を顧みずオルゴールを取りに行きました。
仮設住宅でオルゴールを鳴らしたときに、被災されて、集まった方が涙を浮かべて、オルゴールを聴かれたそうです。家を失った、命を救われた方々はどんなに心細い思いをなさったことでしょう。オルゴールが一刻の慰めと勇気を覚えられたらと思いました。日本オルゴール療法研究所 所長 佐伯吉捷