「平成8年9月に家族旅行で観光のために沖縄に行きました。美しい光景、燦々と降り注ぐ日光、空気も水も澄みきって私達を魅了しました
ところが、普段の生活からあまりにかけ離れた環境に一気に身を置いたせいでしょうか、日焼けも影響したのでしょうか、身体の元気をなくし、機能が低下していくのを感じました。それ以来鬱病状態となり、医師から鬱病と診断されました。
出勤するのも億劫になり、人と話すのもつらく、仕事に張りをなくしました。帰宅してもなにもする気もなく、ただボーと過ごす日が続き、落ち込みました。夜も寝られない日が続きしました。精神科の医師に相談して鬱病の薬を出してもらいましたが、睡眠の効果が強いからでしょうか昼間ボーとしているので、半錠に減らしましたがそれでもダメでしたので薬を飲むことを中止してしまいました。
オルゴールが自律神経失調状に効果があると以前オルゴールコンサートで聞いていたのを思い出し、それから毎日30分くらい聞いて寝るようにしました。初めはなかなか眠れませんでしたが、少しづつ心が落ち着いて、不安が薄らぐ感じがして約半年が過ぎました。
その頃からでしょうか、新聞を読むと、速読出来るようになり、その記事の内容がはっきりと頭に入るのです。判断力が良くなって来ました。平成9年11月になってからは、頭が冴えて読む物も記憶に残るようになりました。記憶力が快復したのでしょうか? 仕事も楽しくなり、お年寄りとの話しも出来るようになり、カラオケも沢山歌えて、初めて出会う人にも気楽に話しが出来るのです。
明るい日々を過ごせるようになりました。以前の自分が嘘のようです。日々を明るく過ごせるようになって毎日が楽しく、同僚にも友人にも、オルゴールで鬱病から立ち直ったことを伝え、皆をオルゴールコンサートに連れて行きました。オルゴールの美しい音色のお陰で鬱病が治ったのです。勤めている老人ホームのお年寄り達にもオルゴールを聴かせて上げたい、これをもっと役にたてられないかと思っています。 40代男性の手記より」