私が初めて母とオルゴール療法のサロンを訪れた時のことです。個別療法で私がすべての自分の病気と症状を研究所の所長にお話しすると、その効果が強いという理由で大きいパイプオルガンを聴くことを勧められました。
それまで、6~7年間、西洋医学の薬ではうつ症状をはじめ、他の病気が治らなかった私は、いくつもの代替療法、民間療法と呼ばれるものを試してきました。どれも、それなりに効果はあるのですが、治るほどではなく、治療代だけが何百万も消えて行きました。
そんなこともあり、「頭にオルゴールをひびかすだけで病気が治るの? オルゴールは高価だけれどそれだけの効果があるのかな? 今までと同じことの繰り返しにならないかなぁ? 」とそんなことを考えていました。
その時所長に「あなたはまだ若いじゃないの、病気なんてさっさと治して、もう一度社会で活躍しなさい」と言われました。
以前、主治医から「一生付き合う病気だよ」と言われて、未来が描けなかった私にとっては、とても嬉しい言葉でした。こんなに自信を持ってお話しして頂いて、私も以前のような元気に働けることが出来るのかと思いました。
個別療法でオルゴール療法の原理などのお話が終わり、実際にオルゴール療法を体験することになりました。母とリクライニングチェアで、さまざまのオルゴールや強いひびきのパイプオルガンを聞きました。
その時、メリーゴーランドでよく聞く曲がかかり、母と一緒だったこともあり、子供の頃、家族で遊園地に行き、メリーゴーランドに乗ったことを思い出しました。
うつの症状で楽しいことが考えられなかった私が、オルゴールの曲が懐かしくて、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
所長のご説明や、メリーゴーランドの体験が、オルゴール療法を始める決め手になりました。オルゴール療法を始める決心ができたのです。
今オルゴール療法のサロンや癒しフェアなどでオルゴール療法のお手伝いが出来るまでになり、とても感謝しています。