七月日から東京本部でのオルゴールセラピスト認定講座を受講させていただきましてありがとうございました。
今回受講しましたのは小学校6年生の息子のてんかんを、副作用のないオルゴール療法で改善したいという思いからです。また、成長の中でオルゴールの調べから情緒豊かに育って欲しいとの思いからオルゴールの知識を修得したいと思いました。この療法に巡り会うまで色々な事がありました。
私は43才の高齢で出産しました。妊娠中に血圧の値が上209まで上昇して予定日より一ヵ月早く帝旺切開で出産となりました。
息子は未熟児でしたので抱く間もなくNICU(新生児集中治療室)に入りました。NICUは、大きな空間で多くの赤ちゃんが入院をして命と闘っていました。 命を繋ぐための医療機器のアラーム音や計測音が24時間つねに鳴り響いていました。
息子との面会時間は16時~20時の4時間。母親は自宅で入院中の我が子に飲ませるお乳を3時間毎に搾って冷凍をして面会時間に間に合うよう届けます。面会の時に子を抱き乳を与えますが吸ってもらう回数が少ない為に充分な乳が出ませんでした。
退院ができる2800gに成長するまで40日の間母の声掛けが少ない事が気がかりで産まれて直ぐに命を育む豊かなひびきがNICUの環境にゆりかごとして有ったなら、後に知るオルゴールのひびきがあったら、母子の支となりどれ程に安心だっただろうかと思いました。
息子は今でも電子音にはすぐ反応をして行動を起こせますが、人の声掛けに反応が薄くなかなか行動に移せません。因果関係は判りませんが、出生時の音の環境が影響している様に思えるのです。
退院後も息子は虚弱で6ヶ月辺りからロタ、ノロ、溶連菌、高熱でよく入院しました。それからも、そけいヘルニア、扁桃・アデノイド・耳ろう孔の手術と病院通いが続きました。4才の時に息子を診察をした先生から発達の凸凹が見受けられるとの事で療育センターの受診を薦められました。
目が合わない、多動、コミュニケーションの不具合、相手がいても自分の世界で楽しく遊ぶ姿などです。高機能自閉症のグレーゾーンで療育を始めました。不具合もあり優れた能力も持ち合わせていてその間でいつも困っています。
その頃に、てんかんも発症しました。もしも発作が3回起きた時には投薬が始まるとのことでした。 服薬は3年間毎日継続して行き途中で発作があればまたそこからカウントとなり長期に服用するケースも多いようです。3回目の発作の時に西洋薬の副作用に納得が行かず漢方薬を希望しました。
しかし、4回目の発作が起こりテグレトールを開始しました。薬を飲んで20~30分した時、息子はめまいで立てなくなって周りの音が半音下がって聞こえて、気分が悪いと訴えました。
医師に相談をして薬の変更の提案を頂きましたが副作用を目の当たりにし、薬を見合わせたいと申し出ました。 てんかんだけを對象にして薬を飲み続けても良くなる気が全くしなかったのです。
今までも薬の多さに悩んで来ましたので、これからは本人の自然治癒力に任せると決意をしていました。身体全体が整って行けばてんかんも改善に向かうと思いました。では何が良いだろうかと思案していた処で30年程前に体験した事が思い出されたのです。
当時、私は仕事が忙しく強いストレスを抱えて体もきつくて仕方なかったのですが、頑張っていて気が付くと頭皮がビニールの様なつるつるの10円玉より大きな円形脱毛症になっていました。リラックスを心掛けても一向に髪の生える気配がありません。3ヶ月も生えずにその時にバリ島へ旅に出ました。
バリ島の山中のウブドゥ村の小さなコテージで、11日間散歩をして民族音楽ガムランを聴いて過ごしました。そして帰国すると脱毛していた処からフワフワとした産毛が生えていたのです。毛穴も感じられない処から髪が生えてたのには本当に驚きました。
ちょうどその時、NHK特集で周波数に関する放送がありました。大橋 力先生の研究の放送でした。印象に残ったのはバリ島と東京の圧倒的な周波数の違いでした。 バリ島の森林から発生している豊かな周波数に比べコンクリートに囲まれた東京の周波数は殆どゼロに近いものでした。その時、私はあのバリ島での発毛の経験から生命には豊かな周波数が不可欠なのだと確信したのでした。
こうした30年前の記憶が蘇ってこの周波数で息子の身体を整えたいと思いつきました。そうして豊かな周波数を求めて検索をして、オルゴール協会のホームページを開かせて頂たのです。
そこにはオルゴールから発生する驚異の周波数がありました。バリ島やアマゾンのジャングルの周波数が、親しみのあるオルゴールとして存在していることに感激しました。オルゴールに生命を支える周波数があることを発見した方がいて、製作・研究の協会を設立しておられ療法として用いておられる事に奇跡を感じました。
後日、個別療法の予約を取り息子と日本橋本部へ伺いました。息子は、いろいろな種類の素晴らしいオルゴールに興味津々です。所長は本人の心が赴くままに次々とオルゴールを聴かせてくださいました。そして美しいメロディが重なり合い倍音が更に倍音となって身体全体にひびきました。
療法の帰り道、息子はすっきりした顔をしてとても落ち着いていました。その晩は、いつもは寝つきが悪いのですが、そのときは直ぐ寝て深く眠っていました。それからアンボイナを購入して自宅で聴くようになりました。
届いた日の夜、就寝時に月あかりで聴いていると虫の音、葉の音、川の流れ、星の悶きを感じて同じ生命として存在している実感がしました。細胞一つ一つが共鳴して命があることを想いました。
アンボイナをかけるようになると、高血圧症の母の数値が下がって来ました。時折、上が160~170にポンと上がりますがその時にかけると20程下がって行きます。また、短期記憶が低下して無表情になりましたがオルゴールの音色に、顔が明るくなって嬉しそうに話しをします。息子のてんかんも落ち着いて半年毎の定期診察でも良好につき様子観察でOKとなっています。
オルゴールセラピスト取得後には息子から受け取った経験から発達に凸凹のある子どもの改善と子どもの才能が羽ばたくような取組みをして行きたいと考えております。
この講習を受けて療法用のオルゴールを作る過程や維持向上の努力が並大抵でない事を知りました。想像以上でしたのでこの事も理解を深めたいと思いました。本にしていただけたら療法を施す上で療法の想いをより伝えられると思いました。 認定講座の講習を終えて N.S.さん
コメント:
お子様のてんかん発作を改善されたいとお越しになり、ご理解されて認定講座を受講なさいました。てんかん発作の顕著な症例がございます。20歳を超えた女性がオルゴールを聴かれた際に、発作を再発されたのです。普通なら発作を起こされたことに驚かれるところですが、この女性は、脳へのひびきの効果を感じられたのです。
発作を悪者と捉えるより、脳の神経系の刺激が正常に行われていると捉えることの重要性をご認識頂きたいのです。痙攣は細胞、臓器、器官の血流不足が原因であることは、ある免疫学のご専門の先生も提唱されています。栄養、酸素が豊富な血液が潤沢に流れれると細胞が活性します。痙攣は自然に収まることが立証されています。また、この血流不足は、振戦の起きるパーキンソン病にも共通しています。
多くの場合、症状が現れることは、異常を知らせるシグナルなのに、私たちに知らせる、重要な初期症状なのです。ここでも重要なことは、脳の生命中枢のひびきによる調整は、全身の臓器の機能回復です。
この方の出産時の高血圧と早期の帝王切開による血流不足がさまざまにこの方の軽い機能調整不足を起こしていると考えられます。
いきなりの強いひびきの提供を避けて、有効なオルゴールのひびきを徐々に当てることで、改善を試みましょう。副作用のないオルゴールのひびきは有難い存在です。やがて、この方のその他の症状の改善もみられることでしょう。注意深く経過観察を続けて行きましょう。 所長 佐伯吉捷