当院では、 2011年1月から週2回午後の時間帯に、オルゴール療法を実施しています。
患者さんには、ベッドに横たわっていただき、スイスオルゴールによるカノンやラカンパネラなどの演奏を1時間ほど、聴いてもらいます。
オルゴールが奏でる音は非常に重厚で、美しいものです。その音色に癒されるのか、多くの患者さんがリピーターとなり、オルゴール療法を続けていらっしゃいます。
もちろんオルゴール療法の効果は、精神的な癒しだけに止まりません。
例えば不整脈と不安症を訴えて来院された56歳の女性は、精密検査では何の異常も発見されませんでした。
しかし不整脈の症状はご本人にとっては、深刻で突然心臓が早鐘を打つようにドクドクと、脈打ち息苦しさを感じるとのこと、発作がいつ起こるか心配でたまらず、日常生活もままならない状況でした。
しかしスイスオルゴールを聴いた後、本人に感想を伺うと「オルゴールを聴いている間一度も不安に感じることがなかった心からリラックスできていたのだと思う」とのこと。
回数を重ねるたびに、表情は明るく、動作もキビキビと元気になっていく様子が、見て取れました。日常でも不整脈の発作の間隔が徐々に空いていき37回のオルゴール療法で完治と言える状態に至ったのです。
薬に頼らず眠れる
オルゴール療法はなぜこういった難しい症状に効果を発揮するのか、その理由は明確には分かっていません。
おそらくですが、スイスオルゴールは自律神経(意志とは無関係に内臓の機能を調節する神経)のバランスを整え、人間に本来備わっている自然治癒力を目覚めさせるのではないかと、私は考えています。
オルゴールを聞くと「体がポカポカする」「血行が良くなる感じがする」といった感想を患者さんからよく伺います。
これは自律神経のうちリラックス時に働く副交感神経が優位になることによっても、もたらされる効果だと考えられます。
副交感神経には血管を広げる作用があるため、血行が促され、全身の活性化を感じるのでしょう。
また、不眠症のために、長年、睡眠薬を服用していた53歳の女性は、オルゴール療法5回受けただけで、症状が劇的に改善して、薬に頼らず、入眠できるようになったと、喜んでおられました。
そして耳鳴りを訴えて来院された71歳の女性は、オルゴール療法10回目で耳鳴りが消え、さらにパーキンソン病(手足の震えこわばりなどがでる進行性の難病)の58歳の男性は、パーキンソン病特有の歩行障害がみられましたが、オルゴール療法終了後には、普通に歩いて帰ることができ、あまりに顕著な効果に、スタッフ一同が驚かされました。
このように当院では、スイスオルゴールによる数多くの症例があります。

オルゴールを聴いたとき、聴かないときの交換神経・福交感神経の分布 関西大学保健所測定
最近では、新たに、ディスクオルゴールをも、導入しましたディスクオルゴールには、多くの曲が選べ、より広い音域で迫力のある音を楽しめるという利点があります。
これによって治療効果を、さらに高めることができるのではないかと期待しています。

オルゴール療法研究所所長佐伯吉捷
「アクセス」
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