ゼンマイを捲かなくていいオルゴール モン・パープルを使って見て気が付いたことがあります。それは、ドビッシーの月の光のテンポが一定していることです。
今までは、オルゴールの長所の一つに、「ゼンマイを捲き上げたすぐには、テンポが速く、だんだん遅くなってやがて止まる。おやすみに合わせてだんだん遅くなるのは、とても良い」とスイスのオルゴール職人に教わり、それをオルゴールの長所としてきました。
オルゴールで健康を取り戻し、病に罹らない予防の為の健康法には、長時間の演奏が重要であり、テンポを落とさず、一定の速さで鳴ることも、良いと気が着きました。
そして、その落ち着いたテンポも新しい自動オルゴールには、長所であることに、新たな生命力のようなものを感じたのです。
初期のオルゴールには、「パッヘルベルのカノンを取り上げ、その曲の性質上、早いテンポでも、遅いテンポでも、その時々で自然に受け入れられる優れた曲です。前に、天皇陛下の大喪の礼のときに、お車がゆっくり進むそのテンポに合わせて、とても静かな演奏でした。オルゴールのゼンマイが解けて止まる少し前のテンポが採用されていて感心しました。
「ドビッシーの月の光」は、癒やし系の曲としても良く使われていますが、新しいモン・パープルは、そのテンポを変える装置があり、小さなプラスドライバーでお好みのテンポに合わせることが出来るようになっています。長時間演奏する為には、オルゴールの演奏のテンポが一定であることも又新たな魅力です。