認知症・不穏行動の改善と予防(Ⅱ)
高田さんのお母さんの例
金沢の高田さんのお母さんの認知症は、私たちオルゴール療法に携わるものとって、この実例に感動しました。信じられなかったのです。認知症はそんなに早く治ることがないという思いは、私たちの中にありました。私の祖母は96歳でなくなりましたが、その前の2年間は、夜の徘徊をしました。祖母の認知症で姉夫婦は、毎夜、祖母を探すのに、夜の時間を長く使いました。その話は、私の頭の中にありました。
認知症の知識が乏しい中で、高田さんのお母さんの改善例は、衝撃的でした。そんな認知症もあったのかと改めて認知症の怖さを知りました。1日の4時から6時までの2時間、罵詈雑言から始まり、掴みかかる、物を投げる、その般若の面になったお母さんの修羅場を見ることになりました。
さまざまの療法を学び、その中で、オルゴール療法を見つけ、72弁のローズが届いたその時に「綺麗な音やね気持ちが休まるわ」と言って、その日から、あのひどい不穏行動が一切なくなったのです。あの普段から優しいお母さんだけで、豹変したお母さんの姿を見なくで済んだのです。
それ以後は「気持ちがいいわ、すきやわ、こんな音を聞いてると幸せになるわ」を繰り返すことになりました。少し戻るようなことがあっても、オルゴールを鳴らすと、あの般若の面がなくなり、優しいお母さん顔に戻るのだそうです。
都立駒込病院の篠浦塾でこの話をいたしました。「脳の神経伝達のシナプスが正常に働いた結果ではないかと」発表して、締めくくりました。
ゆっくり改善していく認知症と急激に回復する認知症であることを知りました。 すべての認知症改善回復がこのようであればオルゴール療法はもっと早く理解されたことでしょうにと、思われる改善症例でした。この改善症例から言えることは、神経伝達は一瞬であることを私たちに見せました。
今、白山市から、八千坪のミントの里の弘い土地と中に建つ豪華な建物を預託されて、お一人で、オルゴール療法と、レストランの運営とハーブの販売とを数人で運営しておられます。沢山のファンが生まれました。
自然を満喫出来る日本三霊峰の白山の麓でミントレイノを運営されています。少し日数を掛けて、病を治すお泊り療法を計画しておられます。