認定オルゴールセラピストの資格を取られて、認知症の方をあずかる養護老人ホームなどの施設の方にオルゴール療法を、ボランティアで廻っておられる男性からのご報告です。
「この施設には16回目の訪問です。毎回、オルゴール療法を受けられるお顔触れが変わります。今回もディスクオルゴール”スワン”を持ち込み、テーブルの上でディスクオルゴールを鳴らしたときに、ある高齢で、重度の認知症の女性の方で全く動けない方だと聞いていました、その方が、オルゴールの置かれているテーブルに、自分で手を載せて静かに聴いておられるのを見て驚きました。
この方は、16回の内、2回ほど療法に参加されたと覚えています。3回目の今回、気が付いたら、施設の方はどなたも、その方に手を添えてはおられないのに、寝ながらの不便な車いすから自分で手を伸ばして、オルゴールの“ひびき”を感じているかのように聞かれていたのです。
重度の全く動けない方なのに、おそらく、係の方が車いすを押してオルゴール療法のテーブルまで連れて来られたのでしょう。その女性の方のオルゴールのテーブルに手を置く姿をみて、施設の係の方たちから驚きの声が上がりました。
重度の認知症で、全く動けない方がオルゴールが置かれたテーブルの上に手をのばしていたのです。2カ月に1度、女性で高齢者の方2回目の方、おしゃべりができない、耳は聞こえているのかも不明です。寝ながらの車いすの方が今回、自分から手を伸ばして、ずっと、そのまま、目を開けて聞かれた、この反応を見て施設の方が驚かれました。
オルゴールの置かれているテーブルがその方の近くだった、そのテーブルの上に手を載せて、いつも60分間の療法ですが、その方は気が付いたら最後まで手をテーブルにおいていたのです。
このディサービスでは、毎回、40名くらいの入居者が集まってオルゴールを聞かれます。施設の方たちも、協力的で、とてもやりごたえがあります。はじめの頃は72弁のローズや144弁のアンボイナでやっていましたが、ディスクオルゴールの”スワン”を手に入れてから、施設の提供されたテーブルの上にオルゴールを置くようになってから、音量も大きく、ルームに良くひびいています。
今回の全く動かない重度の認知症の方が自分で手を動かして、オルゴールを長く聞いている姿を見て、施設の方々がオルゴール療法の効果にとても驚ろいておられました。オルゴールセラピストの私も、その効果に大きな感動を得ました。」 認定オルゴールセラピストより 男性 60歳代 大阪